“新生”U-23韓国代表が順調なスタートを切った。
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ファン・ソンホン監督率いるU-23韓国代表は10月25日(日本時間)、シンガポールのジャラン・ベサール・スタジアムで行われたU-23アジアカップ予選グループH初戦でフィリピンに3-0で勝利した。
去る9月15日の就任発表からU-23韓国代表を指揮するファン・ソンホン監督は、今回の公式戦初試合を複数得点の勝利で飾った。これで韓国はグループ首位に浮上した。
戦力面で韓国よりも下回るとされるフィリピンだが、簡単な相手ではなかった。韓国は前半序盤から敵陣に攻め込むも得点は決まらず。前半だけでシュートをポストに2回当てるなど、運にも恵まれず無得点で45分を終えた。
すると、ファン・ソンホン監督は後半開始からFWオ・ヒョンギュ(20、金泉尚武)、FWパク・ジョンイン(21、釜山アイパーク)、MFソ・ジンス(21、金泉尚武)を同時投入。
これが直ちに実を結び、後半6分のDFイ・ギュヒョク(22、忠南牙山FC)の先制ゴールを皮切りに3得点を挙げ、快勝で試合を締めくくった。
試合後、ファン・ソンホン監督は「惜しい点もあったし満足できる部分もある。さまざまなことが交差している」とし、「攻撃の頻度や何度もあったチャンスと比べて決定力が少し惜しい。それでも、選手たちが勝利しようと努力したことはありがたく思う」と振り返った。
また、「ハーフタイムでは“我慢しよう”と伝えた。サッカーとはチャンスをやり取りするものだが、その機会を生かすか生かさないかの違いだ。焦れば弱点を露出してしまうこともあるので、平常心を保とうと伝えた。選手たちはよく認知してくれた」と、無得点で迎えたハーフタイムでの指示について語った。
計11組に分かれて行われる今回の予選では、各組1位と2位チーム中上位4チームが、開催国ウズベキスタンとともに来年6月に行われるU-23アジアカップ本大会に出場できる。
「我々の目標は明確だ。すべての試合で勝利することが目標であり、その目標に向けて退くつもりはない」というファン・ソンホン監督は、「良い姿を見せるためにしっかり準備する」と、残りの試合でも勝利する覚悟を明かした。
U-23韓国代表は残りのグループステージで28日に東ティモール、31日にシンガポールと対戦する。
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