「ウォルヴァーハンプトンでとても幸せだよ」
韓国代表FWファン・ヒチャン(25、ウォルヴァーハンプトン)は10月5日、韓国代表の練習拠点である坡州(パジュ)のサッカー国家代表トレーニングセンターで行われたオンラインインタビューに出席。新天地プレミアリーグを戦う心境を明かした。
今夏にライプツィヒからウォルヴァーハンプトンへレンタル移籍し、念願のプレミアリーグの舞台に立ったファン・ヒチャン。
彼は現在までリーグ出場4試合で3ゴールと、ウルブズの新たなフィニッシャーとして浮上している。特に、代表合流前にホームで行われた第7節ニューカッスル・ユナイテッド戦では2得点を挙げ、チームを2-1の勝利に導いた。
「幼い頃からプレミアリーグを観て育った。夢見ていた舞台だ。そんな舞台でプレーできるということに感謝した」というファン・ヒチャンは、「練習場や僕を世話してくれるスタッフなど、すべてがトップレベルだ。サッカーだけに集中すれば良い環境なので毎日楽しく練習をしている」と語った。
ウルブズの看板ストライカーであるメキシコ代表FWラウール・ヒメネス(30)との連携についても口を開いた。ファン・ヒチャンのニューカッスル戦の2ゴールは、いずれもヒメネスのアシストから生まれたものだ。
また、ヒメネスは昨年11月にオーストリアで行われた韓国代表との国際親善試合で得点を記録し、メキシコを3-2の勝利に導いたことがある。
ファン・ヒチャンは「オーストリアでの国際親善試合で、ヒメネスは韓国代表相手に良いプレーを見せた。実際に(ウルブズで)一緒にプレーしてみると、彼が本当に素晴らしい選手であることを感じた。お互いのスタイルについて理解を深めたことで、スタジアムでも良い連携を見せられたようだ」と満足げに述べた。
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ファン・ヒチャンは代表合流に先立ち、自身のロールモデルであり韓国代表キャプテンを務めるFWソン・フンミン(29、トッテナム)とともにイギリスメディア『BBC』の選ぶ週間ベストイレブンに選出。
去る9月23日には、カラバオ・カップでソン・フンミンと直接対決を繰り広げたこともあった。先発出場のファン・ヒチャンが持ち味の猪突的な突破を披露すると、途中出場のソン・フンミンは鋭いクロスを武器にチームの攻撃をけん引。結果はPK戦でトッテナムが勝利した。
試合後、ファン・ヒチャンとソン・フンミンはユニホームを交換して抱き合い、初めての直接対決を互いに祝った。ファン・ヒチャンは「代表以外の場でフンミン兄さんと会うのは妙だったが嬉しかった。同じ韓国の選手と最高の舞台で相まみえることができて良かった」と振り返った。
当時、ファン・ヒチャンはソン・フンミンに少しお尻を見せるような動作をした。これについては「お尻を見せたのではなく腰だ」と笑い、「先月のワトフォード戦で(腰を)ぶつけたのだが、トッテナム戦でも同じ箇所をぶつけて腫れていた。当時、フンミン兄さんには“痛い”と言って見せた」と説明した。
ファン・ヒチャンとソン・フンミンのプレミアリーガー2人には、韓国代表に勢いをもたらす救世主としての役割が求められている。
韓国代表は10月に行われる2022年カタールW杯アジア最終予選で、来る7日にホームの安山(アンサン)ワースタジアムでシリア代表、12日にアウェーのアザディ・スタジアムでイラン代表と対戦する。ファン・ヒチャンにはプレミアリーグで披露しているのと同等のパフォーマンスが期待される。
ファン・ヒチャンは「イランも強いが、シリアも前回(2018年ロシアW杯)の最終予選で経験したように、体は大きくないが速くてテクニックが良かった。そのような部分についてはしっかり準備しなければならない」とし、「どのポジションでプレーするとしても、必ずチームの勝利に貢献したい」と決意を述べた。
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