名古屋グランパスに逆転負けも…大邱FCが初のACL決勝Tで見出した「可能性」と解決すべき「課題」

可能性と課題の両方が見られた試合だった。

イ・ビョングン監督率いる大邱(テグ)FCは9月14日、アウェーの豊田スタジアムで行われたアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)決勝トーナメント1回戦で名古屋グランパスに2-4の逆転負けを喫した。

前半4分にFWセシーニャ(31)、同28分にFWエジガル(34)のゴールでリードを奪う場面もあったが、名古屋のポーランド代表FWヤクブ・シュヴィルツォク(28)にハットトリックを許して敗れた。

試合後、イ・ビョングン監督は「ベスト16の壁を越えられず残念だ。それでも、大邱をアジアに少しでも知らしめることができたことについて、選手たちに“お疲れ様”と伝えたい。後半戦の負傷者発生や体力的な問題で100%完成できなかった」と振り返った。

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ブラジル人コンビはアジアの舞台でも通用

準々決勝進出には失敗したが、可能性は見えた。大邱FCは2019年に次いで今回が2度目のACL出場だ。にもかかわらず、大邱ならではの高速カウンターサッカーを遺憾なく発揮することができた。

セシーニャとエジガルのブラジル人コンビは、その破壊力がアジアの舞台でも通用することを証明してくれた。この日もセシーニャは強烈なミドルシュートで先制点を奪い、エジガルは優れた空中戦と柔軟さで名古屋の守備を揺さぶった。

グループステージでは川崎フロンターレに2敗こそしたものの、そのほかの4試合すべてで勝利。6試合で22ゴールを決める火力も発揮した。

(写真提供=韓国プロサッカー連盟)ACLで活躍したFWセシーニャ(中央)やFWエジガル(右)

それだけでなく、U-24韓国代表として東京五輪に出場したMFチョン・スンウォン(24)とDFチョン・テウク(24)はもちろんのこと、MFイ・ジンヨン(20)、FWチョン・チイン(24)、MFオ・フソン(22)ら若手選手は、国内だけでは味わえないような貴重な経験を積んだ。

これらはすべて、来季以降もACLを目指す大邱FCにとって大きな土台となるだろう。

限界見えた選手層の薄さ

一方で課題もある。大邱FCの弱点として常に取り上げられる“選手層”の限界だ。

大邱FCは名古屋相手に善戦した。しかし、前半33分にチョン・テウクが負傷交代して以降、守備の組織に亀裂が入った。

この試合、大邱FCは8月上旬の負傷で戦列離脱中のU-24韓国代表DFキム・ジェウ(23)のほか、キャプテンのDFキム・ジンヒョク(28)が累積警告で欠場。DFキム・ウソク(25)、DFパク・ビョンヒョン(28)らセンターバックの控えもベンチから外れていた。

つまり、大邱FCの控えに純粋なセンターバックの選手がいなかったのだ。結局、イ・ビョングン監督はボランチが本職のMFパク・ハンビン(23)を急遽DFで起用するしかなかった。

また、後半12分にはMFイ・ヨンレ(35)が太ももを痛め、MF西翼(31)と交代した。

(写真提供=韓国プロサッカー連盟)イ・ビョングン監督

思わぬアクシデントで崩れた大邱FCは、名古屋の波状攻撃を食い止めることができなかった。イ・ビョングン監督も、「負傷者がいなければ果敢に攻められたはずだ。押し込まれるという感じを受けた」とアクシデントを惜しんだ。

クラブ史上初のACL決勝トーナメントに駒を進め、準々決勝進出を目指した大邱FCのアジアでの戦いはここで終了した。解決すべき課題も見つかったが、今後に期待できる可能性も確認できた大邱FCの挑戦だった。

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