元韓国代表の五輪メダリスト、未成年の教え子への性的暴行容疑で懲役6年が確定「反省ない」

2021年07月29日 スポーツ一般

未成年の教え子に性的暴行を加えた容疑で拘束起訴された、元柔道韓国代表のワン・ギチュン(32)の刑罰が懲役6年で確定した。

【注目】ワン・ギチュンが容疑を否認「恋愛感情、合意があった」

最高裁3部(主審アン・チョルサン最高裁判事)は7月29日、児童・青少年の性保護に関する法律(青少年性保護法)違反容疑などで起訴されたワン・ギチュンの上告審で、懲役6年を宣告した原審を確定した。

先立ってワン・ギチュンは、2017年2月に自身が運営する体育館に通う教え子Aさん(17)に性的暴行した容疑で裁判にかけられた。また2018年8月から2019年2月まで同じ体育館の教え子Bさん(16)と10回にわたって性交渉して性的に虐待した容疑(児童福祉法違反)と、昨年2月にBさんに性的暴行を加えようとして未遂に終わった疑いもある。

検察は、ワン・ギチュンに青少年性保護法強姦罪と児童福祉法違反などの容疑を適用して裁判に渡した。しかしワン・ギチュンは裁判で、被害者と合意のもとで性関係を持ち、Bさんの場合、性的な価値観と判断力があり、性的虐待行為に該当しないと主張した。

ワン・ギチュン

1審で裁判所は、検察の主張とは違い、ワン・ギチュンが被害者たちを抵抗できないように暴行したり、脅迫したりはしなかったと青少年性保護法の威力による姦淫罪などを適用し、懲役6年を宣告した。

裁判所は、「被害者たちに許されていない被告人が犯行を否認し、反省することなく、合意を勧めようとまでした。被害者が対人忌避症状などの痛みを経験しており、同等な処罰が必要だ」と宣告の理由を説明した。

2審はワン・ギチュンと検察の控訴を棄却しており、最高裁も原審の判断に法理を誤解した誤りがないと上告を棄却した。

ワン・ギチュンは2008年の北京五輪男子73kg級で銀メダルを獲得。世界柔道選手権の2007年リオ大会と2009年ロッテルダム大会で優勝し、2010年広州・アジア大会でも銀メダルに輝くなど、韓国柔道を代表する選手だった。

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