東京五輪で表彰台に上がる入賞者は、メダルと一緒に「ビクトリーブーケ」という花束を受け取る。見た目は美しいその花束が議論を呼んでいる。
【注目】“ビクトリーブーケ”に対する韓国メディアの「放射能懸念」さらに激しく
ビクトリーブーケに使用されている花が、福島やその周辺で生産されたものだからだ。
東京五輪組織委員会は、2011年の福島原発事故を克服したというイメージを与えるために、福島産のトルコギキョウとナルコラン、宮城県産のヒマワリ、岩手県産のリンドウなどが使われたビクトリーブーケを準備した。
宮城と岩手は原発事故が発生した福島の北側に位置しており、韓国政府は、海岸に隣接したそれらの県の水産物を輸入禁止にした状態だ。そのため韓国では、ビクトリーブーケの放射能に対する懸念が出ている。
しかし日本の現地メディアは「科学的根拠がない」とし、「韓国メダリストには今後、花束を渡さないほうがいい」とまで主張した。
韓国の専門家たちは、ビクトリーブーケは「放射能が極微量と推定されるため、心配する必要はない」としながらも、「原発事故地域の花に放射性物質がまったくないとはいえない」といった反応を見せた。
なお大韓体育会は、選手村の近くに別の給食支援センターを作り、選手たちにお弁当を作って配達している。東京五輪選手村の食事は、福島県で生産された食材で作った料理も提供されている。日本政府は、福島復興のために「食べて応援しよう」というスローガンを掲げていた。
韓国だけでなく、アメリカも選手団の食事を独自に調達している。世田谷区の大蔵運動公園近くに一時給食センターを設け、大会期間中、約7000食の食事を提供する予定だ。
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