Kリーグ1(1部)の水原三星(スウォン・サムスン)ブルーウィングスと韓国代表MFペク・スンホ(24、全北現代モータース)が、円満な解決に合意した。
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水原三星とペク・スンホ側は5月4日に共同合意文を発表し、「水原三星とペク・スンホ選手は、最近のKリーグにおける移籍過程で発生した誤解をすべて払しょくし、問題を円満に解決することで合意した」と明らかにした。
両者はペク・スンホのKリーグ復帰の過程で軋轢が生じた。去る2010年、ペク・スンホがバルセロナ下部組織に入団した当時に受けた支援と合意文書の内容が障害となったのだ。
当時、水原三星は3年間で毎年1億ウォン(日本円=約1000万円)ずつ支援することを約束し、これを全額支給した。
ペク・スンホは2013年3月に2度目の合意書を作成。そこでは、Kリーグ復帰時の水原三星入団及び違反時の支援費返還はもちろん、損害賠償を請求する旨の内容が盛り込まれていた。
結局、ペク・スンホは全北現代(チョンブク・ヒョンデ)に入団し、両者は訴訟の代わりに円満な解決で合意した。
両者は「双方は幼少年サッカーが成人サッカーの根幹として持つ重要性に深く共感し、サッカーの発展と選手個人の成長という様々な要因を総合的に考慮して、大局的な対話の努力を続けてきた」とし、「今回の合意を機に幼少年人材育成に対する関心と支援がさらに拡散することを期待して、水原三星は合意金の全額を幼少年チーム育成に支援する予定だ」と伝えた。
ペク・スンホ本人も、バルセロナ時代の経験とノウハウを生かしてユースチームの発展に貢献できるよう努めるという。
最後に、両者は「これまで私たちを心配してくださったすべての方々に申し訳なく、感謝したいと伝えたい。ペク・スンホ選手と水原三星は今後、ピッチ上でより良いパフォーマンスとさらに発展した姿を披露し、サッカーファンの皆様に応えたい」と強調した。
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