“韓国版ロベリー”がKリーグで活躍!イ・ドンジュン&キム・インソンは蔚山現代のキープレーヤー

2021年04月18日 サッカー #Kリーグ

“韓国版ロベリー”ことFWキム・インソン(31)とFWイ・ドンジュン(24)は今シーズン、蔚山現代(ウルサン・ヒョンデ)のチーム精神を具現化するうえで中心的な役割をしている。

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というのも、彼らは戦術の中核を担う選手であり、勝負所で最も多くゴールやアシストを生み出しているからだ。

今シーズンから蔚山現代、そしてKリーグで初めて指揮を執るホン・ミョンボ監督は、過去に世代別代表を率いた頃よりもさらに攻撃的なサッカーを披露することを宣言した。

そこにはただ単純に多くゴールするのではなく、どんな状況でも諦めない精神力を発揮し、ファンを呼び集めるという意志が込められている。

そのホン監督の哲学に、キム・インソンとイ・ドンジュンは合致している。

(写真提供=韓国プロサッカー連盟)イ・ドンジュン

蔚山現代は第9節終了時点で、全北現代(チョンブク・ヒョンデ)モータース(22ゴール)に次いで2番目に多い16ゴールを挙げている。キム・インソンとイ・ドンジュンはそれぞれ4ゴールずつと、チームの得点の半数を占めている。

得点ランキングでも、FWソン・ミンギュ(21、浦項スティーラース)やFWフェイサル・ムリッチ(26、城南FC)と並んで2位タイにつけている。

“勝負所”で得点する2人

何より、彼らが決めたゴールの価値が大きい。

キム・インソンとイ・ドンジュンは9試合中5試合にゴールを決めており、その5試合すべてで蔚山現代が勝利した。その内の4勝は2人の力で得たと言っても過言ではない。

MFユン・ビッカラム(30)が決勝ゴールを挙げ、最終的に5-0で大勝した開幕節の江原(カンウォン)FCを除き、ほかの4試合でイ・ドンジュンが3回、キム・インソンが1回とそれぞれ決勝ゴールを決めた。

2人は勝負所と呼ばれる後半20分以降の得点比率も目立つ。キム・インソンは4ゴールのいずれも後半20分以降に決めた。イ・ドンジュンは半分の2ゴールが当てはまった。

キム・インソン

キム・インソンとイ・ドンジュンの価値を最も大きく感じたのは直近3試合だ。

蔚山現代は先月末の国際Aマッチ期間中、A代表とU-24代表合わせ計9人の選手を派遣するなどし、正常なトレーニングを行えなかった。

それでも、4月3日にアウェーで行われた第7節城南(ソンナム)FC戦ではイ・ドンジュンが決勝ゴールを決め、1-0の辛勝をけん引。イ・ドンジュンは第8節のFCソウル戦でも貴重な決勝弾を挙げ、3-2の勝利に導いた。

11日の第9節水原(スウォン)FCではキム・インソンがフィニッシャーとなった。蔚山現代は前半のDFキム・テヒョン(20)の一発退場で数的不利に追い込まれ、後半終盤までゴールの解決策を見出せずにいた。

そこでホン監督は、後半28分にキム・インソンをピッチに送り出した。そして、その期待に応えるかのように、キム・インソンは後半ロスタイムに劇的な決勝ゴールに成功し、1-0の勝利をもたらした。“韓国版ロベリー(アリエン・ロッベン+フランク・リベリー)”の大活躍によって、蔚山現代は国際Aマッチ期間の影響を完璧に消し、上昇ムードに転じた。

蔚山現代は4月18日にアウェーで水原三星(スウォン・サムスン)ブルーウィングスとの第10節を控えている。現時点で首位の全北現代と勝ち点3差の2位につけているだけに、蔚山現代が2人に寄せる期待も大きいだろう。果たして、キム・インソンとイ・ドンジュンは次節も優れた活躍を披露することができるのだろうか。

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