サムスンの男子スポーツチームの元気がない。男子バレーでは史上初めて最下位に沈み、男子バスケでも10チーム中7位に低迷した。
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男子バスケチームのソウル三星サンダースは、3月31日に行われた韓国プロバスケ(KBL)で全州(チョンジュ)KGCイージスに77-87で敗れ、プレーオフ進出を逃した。
また、すでにVリーグ男子部最下位が確定していたサムスン火災ブルーファングスも同日、現代キャピタル・スカイウォーカーズとの正規リーグ最終戦でセットカウント0-3の完敗を喫し、シーズンを終えた。
女子バスケチームの龍仁(ヨンイン)サムスン生命ブルーミンクスが、女子プロバスケ(WKBL)で正規リーグ4位ながらプレーオフで躍進し、15年ぶりに優勝を果たしたのと比べると、あまりにふがいない結果だ。
サムスン傘下のスポーツチームにおいて、男子バレーと男子バスケでこれほど成績が振るわなかったのは今回が初めてだ。
ソウル三星は第3ラウンドまで4位と善戦したものの、第4ラウンドで7位に順位を落とすとその後一度も浮上できず、下位のままシーズンを終えた。
サムスンが韓国プロ野球(サムスン・ライオンズ)含めスポーツ面で力を発揮できずにいるのは、グループ内の関心不足にある。
国際オリンピック委員会(IOC)で委員も務めた故イ・ゴンヒ会長が病気で活動を中断した後、サムスングループのスポーツに対する関心度が落ちた。サムスンが運営していたプロスポーツチームは、2014年から総合広告代理店である第一企画に経営主体が移り、まともな投資すら行われていない。
それでも、プロ野球のサムスン・ライオンズは今シーズン前、斗山(トゥサン)ベアーズを退団してFA(フリーエージェント)となっていたオ・ジェイル(34)を獲得するなど、ポストシーズン進出に本腰を入れている。
スポーツは投資なしには良い成績を残せない。ファンの立場としては、サムスンが各スポーツで再び躍進してくれることを待ち望んでいる。
偶然にも、KBL正規リーグで優勝したKCCのチョン・チャンジン監督や正規リーグ4位の高陽(コヤン)オリオン率いるカン・ウルジュン監督、釜山KTソニックブームのソ・ドンチョル監督など、元サムスンの指導者はチームをプレーオフ進出に導いていた。
一方、KCCで永久欠番(11番)となったソウル三星のイ・サンミン監督は、力不足であと一歩プレーオフに届かなかった。
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