世界卓球中止で負債抱えた韓国卓球協会の今「ユニホームや記念品をどう処理すれば良いか…」

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「3億ウォン(日本円=約3000万円)も投じて作った大会運営要員のユニホームと記念品をどう処理すれば良いかわかりません。スポンサー企業であるハナ銀行のロゴが入っているため、販売も容易ではなさそうです」

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新型コロナウイルス感染症の影響で3度も開催が延期され、挙句の果てに中止となってしまった「2020ハナ銀行釜山世界卓球選手権大会」。これにより、韓国卓球協会は莫大な借金を抱えることになってしまった。

清算作業中だという大会組織委員会の関係者は3月17日、「釜山の倉庫に物がたくさん積まれている。卓球関係者にユニホーム販売運動を行うことも検討している」とし、「ハナ銀行の支援を期待しているが、まだ何の反応もない」と明かした。

ハナ銀行のロゴが入ったユニホームや記念品

韓国卓球協会は、去る15日に記者懇談会を実施し、世界卓球の開催を放棄した経緯について説明した。ユ・スンミン会長は「ひとまず、ハナ銀行から20億ウォン(約2億円)の融資を受けて急場をしのいだ」と述べた。

「2020ハナ銀行釜山世界卓球選手権大会」は、昨年3月21日に釜山BEXCOで開催する予定だった。同年2月11日にはハナ銀行とタイトルスポンサー協約式も行い、その場で大会組織委員長だったオ・ゴドン前釜山市長も「ハナ銀行が大会成功のために20億ウォンを後援することにした」と大々的に広報していた。

しかし、世界中で猛威を振るった新型コロナによって、世界卓球が開催されることはなかった。当初の3月開催から6月、9月、そして翌2021年2月末と延期されたが、大会組織委員会は国際卓球連盟(ITFF)と協議した末、昨年12月に大会の中止を決定した。

ハナ銀行は今も後援金支払わず

問題は、事前に製作しておいた物資の処理方法だ。

大会組織委員会と韓国卓球協会は、組み立て式観客席や照明、記念品、ボランティア用のユニホームなどを製作した。大会会場である釜山BEXCO展示場を競技場と付帯施設に改装するのにも、数十億ウォンの予算がかかった。PR用の記念品も多く残っている。

しかし、大会組織委員会は政府からの支援金26億6000万ウォン(約2億6600万円)と、釜山市からの支援金23億ウォン(約2億3000万円)をそのまま返却した。また、ハナ銀行から受けることになっていた後援金20億ウォンは支払われなかった。

ハナ銀行側は「スポンサー協約式以降、実際に契約書に署名していなかったため、後援金を支払うことができない」と説明。大会組織委員会のパク・ユンジュン事務副総長は「(新型コロナで大会が延期された後)“開催が確定すれば開催1カ月前に署名する”とハナ銀行側が述べていた。そのため、最終的には契約書に署名してもらうことができなかった」と伝えた。

昨年2月の協約式

ハナ銀行は、大会組織委員会がブームアップのために実施したすべてのイベントにおいて、スポンサーとしての権利を主張して行使した。これが、事前に製作された選手のユニホームとボランティア用のユニホームに、ハナ銀行のロゴが入った理由だ。

パク事務副総長は「ハナ銀行は広告露出効果を多く得た。ソウルで主要マスコミの取材陣も招待し、イベントも行った。しかし、ハナ銀行側は“契約書に署名していない”とし、費用の支払いさえも拒んだ。権利は享受し、義務は捨てている」と述べた。

韓国卓球協会は記念品やユニホームの販売を検討しているが、ハナ銀行のロゴが刻まれているためにそれすら容易ではない。協会が任意で販売を行ってしまえば、知的財産権違反の素地が生じる。

文化体育観光部のユ・ビョンチェ体育局長は、「防疫対策によってやむを得ず大会が中止となっただけに、解決策を探している」と述べた。なお、韓国卓球協会はハナ銀行に年間5000万ウォン(約500万円)の利子を支払わなければならない。

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