韓国Vリーグ男子部のスケジュールが、新型コロナウイルス感染症によって狂わされている。
Vリーグを管轄する韓国バレーボール連盟(KOVO)は、新型コロナ感染者が出たVリーグ男子部の残り日程を確定した。
去る3月11日のサムスン火災ブルーファングス対ソウルウリカード・ウィビーで再開したVリーグ男子部の正規リーグは、来る4月2日のソウルウリカード対水原KEPCOビッグストームで終了。
その後、3位と4位による準プレーオフが4月4日、この試合の勝者と2位が対戦するプレーオフが同月6日と7日、9日と続く。そして、プレーオフ勝者と1位によるチャンピオン決定戦が11日から始まり、第5戦まで続いた場合は17日が最終日となる。
最も盛り上がるはずのプレーオフが、平日の昼という時間帯に行われる。プレーオフ第1~3戦のほか、チャンピオン決定戦の第3~4戦は午後3時30分開始予定だ。土曜日や日曜日に行われる試合は、午後7時にスタートする。
これらの時間帯に行われる理由は、韓国プロ野球が4月3日から開幕するためだ。
新型コロナによって延期となったVリーグ男子部のポストシーズンは、あいにくにもプロ野球の開幕と重なる。Vリーグ中継局のKBSNとSBSスポーツは、国内最高の人気度を誇るプロ野球も中継している。
今シーズンは元メジャーリーガーのチュ・シンスが韓国プロ野球入りしたことから、その注目度はいつになく大きい。中継局としては優先順位を野球に置くしかない状況だ。
Vリーグ男子部の立場としては、人々の関心を引く要素が減ったともいえる。平日の午後3時30分から行われる試合は関心の死角に置かれるしかない。一般的に、会社員や学生が中継を見ることは難しい時間帯だ。無観客試合が続く状況にもかかわらず、残念だと言わざるを得ない。
今シーズンのVリーグ男子部はさまざまな面で注目を集めていた。KB損害保険スターズのノウモリ・ケイタ(19)の登場や熾烈な順位争い、現代キャピタル・スカイウォーカーズの大胆な若返り宣言など、関心事が多かった。
しかし、学生時代のいじめ論争でブランドに傷がつくと、新型コロナ感染者発覚によってシーズン中断の悪材料に直面した。これにとどまらず、プレーオフすら野球に押されてしまった。
とあるバレーボール関係者は、「男子バレーはただでさえ女子に比べて代表での成果が少なく、疎外感を感じることが多い。今シーズンはいつにも増して興味深い展開になりそうだったが、悪材料に悪材料が重なった。いろいろと残念なシーズンだ」とため息をついた。
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