もう結果を予想するのは難しい。韓国プロバレーのVリーグ女子部で、優勝争いと春バレー(チャンピオンシップ)出場争いが激化している。
去る2月28日にGSカルテックス・ソウルKIXXが興国生命ピンクスパイダーズを下したことで、Vリーグ女子部の順位に変化が生まれた。
勝ち点53、勝利数18でともにならんだGSカルテックスと興国生命は、セット得失点率で順位を分けた。その結果、開幕から首位を守っていた興国生命が2位に陥落。逆にGSカルテックスが首位に浮上した。4ラウンド終了時点で12差だった勝ち点は、5ラウンドを終えて5差に縮まり、今回同点となった。
現時点で最も優勝の可能性が高いのはGSカルテックスだ。
GSカルテックスはメレーター・ルッツやイ・ソヨン、カン・ソヒらアタッカー陣の好調が続いており、直近4連勝と勢いが止まらない。以降は現代建設ヒルステート(3月5日)、IBK企業銀行アルトス(12日)、KGC人参公社(16日)と試合が続くが、今の勢いならば連勝できるだろう。
ただ、現代建設には今シーズンここまで2勝3敗と負け越しているだけに、安心はできない。
反面、イ・ジェヨンとイ・ダヨンの離脱後、戦力の低下が深刻な興国生命は巻き返しが必要だ。
最大の難関は、ここまで2敗している韓国道路公社ハイパスとの対戦。6日に控える一戦を乗り切れれば、以降は現代建設、KGC人参公社と下位チームとの対戦のみ行うため、まだ首位奪還も可能だ。現時点で優勝を諦めるのはまだ早い。
ポストシーズン出場圏内の3位争いも熾烈だ。現在の3位は勝ち点40のIBK企業銀行だが、4位の韓国道路公社が勝ち点39とすぐ後ろに迫っている。
順位はIBK企業銀行が上ではあるが、IBK企業銀行が残り2試合であるのに対し、韓国道路公社は残り3試合。そのため、韓国道路公社の3位浮上も十分にあり得る。ちなみに、去る2月27日の直接対決では韓国道路公社がセットカウント3-2で勝利していた。
今後の対戦カードを見ても、IBK企業銀行はKGC人参公社と戦った後、最終戦でGSカルテックスと対戦するが、韓国道路公社はKGC人参公社、興国生命、現代建設というスケジュールとなっている。韓国道路公社としては、最も負担になるGSカルテックス戦がないことが有利に働くだろう。
優勝争い、春バレー出場争いのいずれも、今後の行方を注目したいところだ。
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