学生時代のいじめ発覚によって無期限出場停止処分を受けた女子バレー選手のイ・ジェヨンとイ・ダヨンに対し、また別の被害者が暴露を行った。
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3月1日未明、韓国のとあるポータルサイトの掲示板には、「双子のバレー選手のもう一人の被害者です」というタイトルで、被害者を名乗るA氏による長文の書き込みを掲載された。
「双子の姉妹と一緒に運動していたうちの1人だ」と明かしたA氏は、「当時の監督がインタビューで語っていた内容を見て怒りがわき、書き込んだ」とし、「自分も被害者だったが、勇気を出せなかったことを後悔している」と切り出した。
A氏は当時の監督が「双子は宿舎での生活に苦労していた。そんなこと(双子姉妹のいじめ)は知らなった」と述べたことについて、「当時の先生の教え子はみんな証人だ。なのに知らないって?では、私がやられたことを話そう」とし、自身が受けた被害を次のように語った。
「私はそのうち(加害者)の1人と同部屋で、風呂から出た後に着る服やタオル、下着などをいつも頼まれた」
「ある夜に呼び出されたときには、(加害者の)財布がなくなったという理由でバイクの姿勢を30分間もさせられた。“お前が盗んだのか”と聞かれて盗んでないと答えると、“嘘をつくな。××、お前以外に私のクローゼットに手を出した人はいない。お前しかいない”と悪口を言われた」
A氏が否定を続けると、双子姉妹はA氏が財布を盗んだと監督に話した。監督は全員を集めさせ、A氏の頬を叩いたという。
「(加害者の財布を)盗んでいないことを伝えると、(監督は)“財布を盗んだと言うまで殴る”という言葉とともに、私の両頬を無慈悲に殴った」
「40回近く殴られた。殴打が終わらないと思い、(自分が)盗んだと嘘をついた。するとその日以降、先生たちから“手癖が悪い”、“泥棒××だ”などと言われるようになった」
A氏は、双子姉妹によって親と会うことも困難だったと明かした。
「加害者たちはチームメイトの親が学校に来るのを嫌った。だから、親が宿舎や体育館に来たときは、いつも加害者たちにバレないよう、体育館の倉庫のような場所で隠れて会った」
「(親と)会ったことがバレた日は、加害者からタオルやハンガーで体を殴られた。また、矯正器具を付けていた口も数回殴られ、いつも口から血を流していた」
また、A氏は「試合中に足首を痛めて試合に出られなくなっていたとき、泣いている私に近づいてきて“痛いふりをせずに立て。お前のせいで試合が台無しになる様子を見たいのか。歯を食いしばってでも試合に出ろ”と言ってきた。その日、宿舎に帰ってから呼び出され、けがをしたという理由で悪口を言われた」と述べた。
こうした多くのいじめを行ってきたにもかかわらず、双子姉妹がテレビなどに出演して笑顔を見せる姿に、A氏は虚しさを感じたという。
A氏は「無期限出場停止?代表選抜除外?そんなもの、世論が収まれば再び解決されることは知っている。あの加害者たちのパワーは、一般人が止められるようなものではないのだから」とし、「でも、この前の2次暴露者のようにずっとそのままにしていれば、また別の被害者が出てくることになるだろう」と話した。
これに先立って、イ・ジェヨンとイ・ダヨンは去る2月に学生時代のいじめ疑惑が浮上。2人は事実を認め、自身のSNSに直筆の謝罪文を掲載した。その後、所属チームの興国生命は無期限出場停止処分を下し、韓国バレーボール協会は代表資格の剥奪を決定していた。
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