トッテナムのソン・フンミン(28)とデレ・アリ(24)が見せた友情に反響が相次いでいる。
去る2月24日(日本時間)、トッテナム対ヴォルフスベルガーのUEFAヨーロッパリーグ決勝トーナメント1回戦2ndレグが行われ、トッテナムが4-0で勝利した。トッテナムは2試合合計スコアを8-1とし、2回戦進出を決めた。
この試合のハイライトはデレ・アリの先制シーンだろう。前半10分、デレ・アリは右サイドからのクロスを後ろ向きでトラップすると、浮いたボールをオーバーヘッドキックで蹴り込み、ゴールネットを揺らした。
この得点直後、デレ・アリは自チームのベンチへ走っていった。そして、ベンチに座っていたソン・フンミンのもとに駆け寄り、抱擁して喜びを分かち合っていた。
ソン・フンミンとデレ・アリは大の親友とも言える関係だ。
ともに去る2015年からトッテナムでプレーする2人は、マウリシオ・ポチェッティーノ前監督体制で華麗なコンビプレーを連発。ゴールパフォーマンスで独特なハンドシェイクを披露するほど強い絆があった。
ただ、昨シーズン途中からジョゼ・モウリーニョ監督が就任して以降、2人の状況は対照的に。ソン・フンミンが驚異の得点力でチームをけん引する一方、デレ・アリは徐々に出場機会を減らしていった。
デレ・アリには今冬の移籍市場での退団説も浮上した。最終的にはトッテナム残留が決まったものの、今シーズンここまでのプレミアリーグは6試合のみの出場と控えの域を脱せずにいる。トッテナムのファンも2人の関係性やデレ・アリの苦境を理解しているだけに、2人が抱擁して喜び合う姿に感動したのだろう。
なお、このシーンを見たトッテナムファンからは感動の声が多数。「私は泣いた。デレを一番応援したのはソン・フンミンだろう」「とてもエモーショナル」「デレの幸せが我がチームにとって非常に重要」「なんて美しいシーンだ」といった反応が寄せられていた。
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