2019年に開かれる野球の国際大会で、韓国代表が最も心血を注がなければならない大会は、プレミア12といえる。成績に応じて、2020東京五輪の出場権が与えられるからだ。
しかし、最悪の状況も考えざるを得ない。プレミア12でオリンピック出場を決められなかった場合についても、備えておくべきだろう。東京五輪出場のためのもうひとつの方法である、BFAアジア選手権に注目する理由だ。
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去る1月21日、世界野球ソフトボール連盟(WBSC)が発表した東京五輪・野球種目の予選スケジュールによると、韓国代表が来る11月に開幕するプレミア12で東京五輪出場を決めるためには、アジア・オセアニアグループで1位にならなければならない。オリンピック開催国である日本を除く、台湾、オーストラリアとの競争に勝つ必要があるということだ。
しかし、台湾とオーストラリアを下したからといって、無条件で出場権が与えられるわけではない。WBSCは大陸別1位のチームでも、プレミア12参加国全体の6位になければならないという前提条件を掲げた。プレミア12のグループ予選を無条件で通過しなければならないという話だ。
台湾プロ野球連盟(CPBL)が最近公開したプレミア12のグループ編成によれば、韓国はキューバと同組で、中南米の強豪ベネズエラ、ドミニカ共和国とも同じグループになる可能性が高い。いずれも容易なチームではない。
プレミア12で良い成績を収めてオリンピック出場権を得ることが最善のシナリオだが、万が一の場合にも備えをしなければならない。プレミア12で出場権を得られなかった場合、2020年3月に台湾で開催されるオリンピック世界予選で再びチャンスを狙うことになる。
韓国は2008年の北京オリンピック当時、アジア予選では出場権獲得に失敗したが、世界予選で出場権を獲得してオリンピック優勝を成し遂げた。ところが今回は、世界予選にもすんなりと出場することはできない。今年10月に台湾で開かれるBFAアジア選手権の上位2チームにのみ、世界予選の出場資格が付与されるのだ。
結局のところ韓国は、BFAアジア選手権で上位2位以内に入る成績をあげて、プレミア12に挑まなければならない状況になった。
最近、初会議を開いた韓国野球未来協議会も、BFAアジア選手権に注目した。