新型コロナの再流行が叫ばれているなか、サッカー韓国代表が今年初となる国際Aマッチのためにオーストリアへ飛んだ。
パウロ・ベント監督率いるサッカー韓国代表は11月8日、仁川国際空港からオーストリアのウィーンへと向かった。11月15日にメキシコ戦、17日にカタール戦の計2試合を行う。
新型コロナの影響でワールドカップ予選が延期されるなど、韓国代表は今年に入って1度も国際Aマッチを行えていない。今回の試合は、2019年12月18日に釜山(プサン)で行われた東アジアE-1サッカー選手権での日本とのホームゲーム以来、およそ11カ月ぶりの試合となる。国外での試合となると、昨年11月19日にUAEのアブダビで行われたブラジル戦以来1年ぶりだ。
韓国代表はこの日、FAカップ決勝を戦った全北現代と蔚山現代の選手を除いたKリーガー10人が先発隊として出発した。イ・ドンジュン、キム・ムンファン(釜山アイパーク)、ナ・サンホ(城南FC)、ク・ソンユン、チョン・テウク(大邱FC)、チュ・セジョン、ユン・ジョンギュ(FCソウル)、イ・チャングン、クォン・ギョンウォン(尚州尚武FC)、オム・ウォンサン(光州FC)たちだ。
全北のソン・ジュンホとイ・ジュヨン、蔚山のウォン・ドゥジェ、キム・テファン、チョ・ヒョヌら5人は11月9日に出発した。ただしホン・チョル(蔚山)の負傷で代替抜擢されたチョン・スンヒョン(蔚山)は新型コロナの検査後、9日夜に遅れて別移動する予定だ。
ソン・フンミン(トッテナム)、ファン・ウィジョ(ボルドー)、イ・ガンイン(バレンシア)ら欧州組は現地での合流となる。
韓国代表は新型コロナの影響で国内での試合が不可能とみるや、国外へと目を向けた。選手の招集に関しても、各地域で再流行を見せている新型コロナに振り回されている。
昨夏にサウジアラビアリーグに移籍した左サイドバックのキム・ジンス(アル・ナスル)も現地でPCR検査を受けた結果、陽性反応が出たため代表合流ができなかった。その代わりとして抜擢されたイ・ジュヨンが今回帯同する。
ドイツ・ブンデスリーガ2部でプレーするイ・ジェソン(ホルシュタイン・キール)と、クォン・チャンフン(SCフライブルク)は、所属クラブの地域によるコロナ対策のため、メキシコ戦のみの参加となった。
韓国サッカー協会(KFA)は「ドイツは州ごとに隔離規定が異なるため、クォン・チャンフンとイ・ジェソンの隔離期間が5日以上増えた」とし、所属チームとの協議で1試合のみの参加となったことを伝えた。その影響でベント監督はチュ・セジョンを追加招集することとなったが、同じくブンデスのファン・ヒチャン(RBライプツィヒ)はチームの許可がおりたため、2試合とも帯同する。
KFAは国外での国際試合を推進しながらも、新型コロナの影響を可能な限り排除するため、ヨーロッパの清浄地域に選ばれているオーストリアを選択した。しかし最近のオーストリア国内も安全とは言い難い。
KFAは選手たちの安全を守るため、ホテルでは宿泊する階を貸し切りにし、外部との接触を最小限に抑えるなど対策を講じている。また、坡州(パジュ)ナショナルフットボールセンターのシェフたちが帯同し、レストランでも部外者との接触を遮断した。外出も控えさせ、トレーニング場と宿泊施設、スタジアムだけの往来にとどまらせる予定だ。
一方、来年の東京五輪本戦を備えるU-23代表もこの日、仁川国際空港に集まって3カ国親善大会が開催されるエジプトのカイロに出発した。キム・ハクボム監督率いる同チームは、11月13日3時にエジプト、14日22時にブラジルとの試合を行う。
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