元阪神オ・スンファンは今季中に“大記録”を達成できるか、10試合連続無失点と絶好調

韓国プロ野球のサムスン・ライオンズは9月、斗山ベアーズとNCダイノスを相手に3勝を記録し、快調なスタートを知らせた。しかし相次いだ接戦で力を使い果たしたのか、続く最下位ハンファ・イーグルスとの対戦は1分2敗と崩れた。

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1つでも多くの勝利を重ねなければならない現時点においては、致命的な負け越しであり、サムスン・ライオンズのリーグ5位入りの可能性はさらに遠のいた。そして9月10日のロッテ・ジャイアンツ戦でも逆転負けを喫した。

チームは苦しい立場となったが、“セーブ王”オ・スンファンのセーブ新記録だけは現在進行形だ。

6月に復帰したが、7月は9試合7失点

2019年に古巣サムスン・ライオンズに復帰し、KBO出場停止処分を消化したオ・スンファンは、今シーズン開幕から1カ月が過ぎた6月9日に1軍復帰戦を行った。だが復帰後の歩みは順風満帆とはいかなかった。

オ・スンファン

6月は登板した8試合で2失点と好調だったが、7月に入って成績が下降。9試合で7失点し、7月の防御率は6.52まで上昇した。その間、今シーズン初の敗戦投手も経験し、2セーブしかあげられなかった。

満38歳となり、当然ながら全盛期に比べると球威は落ちた。だからこそオ・スンファンは、以前のような“石直球”一辺倒のピッチングではなく、変化球を使いながら変化を試みた。しかし右打者に比べ、左打者の被安打率が極端に高まる結果となってしまった。

サムスン・ライオンズのホ・サムヨン監督は「最近の韓国打者は球速に対するプレッシャーがない。オ・スンファンが左打者に許したヒットのほとんどがファストボール系統だ。詳細に補完しなければならない」と、変化を求めた。

ホ監督の注文後、オ・スンファンは変身した。8月最初の試合となったキウム・ヒーローズ戦こそ2失点して敗戦投手になったが、その後は順調に疾走している。ファストボールが目に見えて球威を持ち、変化球の角度も鋭くなった。

10試合連続無失点と絶好調

8月4日の斗山ベアーズ戦から9月8日のハンファ・イーグルス戦まで、10試合連続無失点を記録中だ。10試合のうち、6試合は強力な打線を誇るキウム・ヒーローズ、斗山ベアーズ、LGツインズ、NCダイノスだった。6月と7月の2カ月間で6セーブ(17試合)だったオ・スンファンは、8月から登板した11試合で7セーブを獲得した。

先立って日米韓通算400セーブを記録したオ・スンファンの次の挑戦の記録は、前人未到のKBOリーグ300セーブ達成だ。

オ・スンファンは9月10日現在、290セーブを記録している。日本とアメリカに進出して空白期があったにもかかわらず、歴代セーブ数2位のソン・スンラク(引退、271セーブ)をすでに上回り、現役2位チョン・ウラム(ハンファ、176セーブ)との差も大きい。

サムスン・ライオンズは今シーズン、あと41試合を残している。残りの試合でも今の勢いを継続されれば、年内に大記録が達成される可能性がある。個人記録達成だけでなく、サムスンのポストシーズン進出(リーグ5位以上)の可能性を消さないためにも、オ・スンファンのセーブが必要だ。

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