韓国に続き日本も大苦戦した理由は? 一時的なのか、アジアの標準化の始まりか

2019年01月10日 サッカー

もともとトーナメント大会では、優勝候補が序盤に苦戦する場合が多い。

ロシアW杯で優勝したフランス代表にしても、グループリーグではオーストラリア代表、ペルー代表、デンマーク代表など、力量的にひとつ下と思われる相手に対しても良い試合をできなかった。

オーストラリア代表や韓国代表、日本代表なども同じ手順を踏む過程なのかもしれない。

3チームの場合、選手たちがアジア各国やヨーロッパなどさまざまな国でプレーしているため、チーム全員のコンディションを一定水準まで同じく引き上げるのが簡単ではない。チーム全体の調子が、まだ最高水準ではないという点を考慮しなければならないということだ。

ただ、アジアサッカーが、過去のように簡単に結果を予想できるものではなくなったことは明らかだ。

ヨルダン代表やフィリピン代表、トルクメニスタン代表は戦力的に劣るチームだ。しかし、それでも成果を出した。

インド代表はタイ代表を4-1で撃破しているし、敗れはしたがベトナム代表はイラク代表に終盤まで食らいつく健闘を見せた。中国代表もキルギスタン代表に苦戦し、辛うじて勝利している。戦前の予想とは違った流れが起きているのだ。一方的な敗北を喫するチームが多くないという点で、アジアサッカーはある程度の標準化が進んでいるといえる。

当初、AFCがアジアカップ本大会出場国を24カ国に増やすことを決めると、一部では大会レベルの低下を憂慮する声もあった。あまりにも多くのチームが参加すれば、レベルの低い試合が出かねないという意見だった。

しかし、そんな心配とは違って、優勝候補らが苦戦している。新興国の善戦は、むしろ大会への興味を高めているといえるだろう。

前へ

2 / 2

次へ

RELATION関連記事

RANKINGアクセスランキング

PHOTO写真

TOPIC「BTS」特集