バレンシアからマンチェスター・シティに移籍したU-21スペイン代表FWフェラン・トーレス(20)が、シーズン中に韓国代表MFイ・ガンイン(19・バレンシア)と受けた苦難について告白した。
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8月5日(日本時間)、バレンシアのラジオ番組『トリビューナ・デポルティーバ』がトーレスのインタビュー内容を伝えている。
2019-2020シーズンのバレンシアは低迷が続いた。前年度にチームをコパ・デル・レイ優勝に導いたマルセリーノ・ガルシア・トラル氏が序盤に解任されると、後任のアルベルト・セラーデス氏も結果が振るわず2020年6月末に監督の座を追われた。
結局、“ボロ”ことサルバドール・ゴンサレス・マルコ氏がシーズン終了まで暫定監督を務めたが、最終的にはラ・リーガを9位で終了。来シーズンの欧州対抗戦出場権を逃していた。
トーレスはインタビュー内で、シーズン序盤のマルセリーノ氏解任によって起きた出来事を激白。「マルセリーノの解任で最悪の状況が発生した。イ・ガンインと僕がロッカールームで犯人とみなされたんだ。僕たちは数週間、対話できなかった」と明かした。
当時、マルセリーノ氏は若手選手の起用に慎重だったことがピーター・リム会長ら首脳陣の反感を買い、開幕から3試合で解任されたといわれている。来シーズンから指揮を執るハビ・グラシア新監督もやはり、首脳陣から若手の重用を注文されているという。
「マルセリーノは素晴らしい監督だ。僕も彼にたくさん借りがある」と続けたトーレスは、イ・ガンインについてもコメントした。
彼は「イ・ガンインのことが本当に好きだし、彼も知っている。僕と(ルベン・)ソブリノは彼をたくさんサポートした。イ・ガンインは偉大な選手になるはずだ」と、ユース時代からともに過ごした元チームメイトに太鼓判を押した。
そして、「バレンシアが僕と同じミスをしないことを望む。イ・ガンインはとても大変で孤独な思いを感じた。愛と信頼が必要だ」と、イ・ガンインに対するサポートをクラブに求めた。
イ・ガンインは2019-2020シーズン、ラ・リーガで17試合に出場したが、そのうち先発出場はわずか3回と、合計プレータイムが445分にとどまっていた。そのため、来シーズンは出場機会を得るべく新天地を探すものとみられている。
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