アジアカップ優勝を目論む韓国、準優勝した4年前とは異なる2つの点

昨年9月以降に行った親善試合でも先発陣を大きく変えず、アジアカップに照準を合わせて戦術の完成度を高めようとしてきた意図は、今回の最終メンバー選出においても一貫している。合宿を通じて可能性のある若手選手を直接見ることで、今後のワールドカップ予選などを踏まえて人材をプールする効果はあったが、目前のアジアカップは自らがよく知るメンバーで構成した。

決定力の高いゴールゲッターを選んでいることも、4年前と異なる点といえる。

シュティーリケ監督が4年前に発表した最終エントリーを見ると、歴代のどの大会よりも攻撃陣の重量感が落ちた。ワントップにはイ・ジョンヒョプだけを選んだ。そのほかイ・グノ、チョ・ヨンチョル、ソン・フンミン、イ・チョンヨンなどを選択し、実質的にゼロトップに近い戦術で相手の守備を突破しようとした。ウズベキスタンとの準々決勝では、イ・ジョンヒョプではなく終盤にソン・フンミンをワントップにして、延長戦の末に2-0の勝利を収めている。

しかしベント監督はビルドアップを強調するのと同じくらい、決定力を持ったストライカーを重要視している。

まず今年ガンバ大阪と韓国代表を行き来し、47試合33得点をあげて「今年の選手賞」を受賞したファン・ウィジョを選抜した。さらに類似のタイプで、ドイツ・ブンデスリーガでコンディションを上げたチ・ドンウォンを抜擢し、ムン・ソンミンではなく中央で決定力を持つナ・サンホを選んでいる。

【注目】ガンバ大阪でもゴール量産。韓国代表で信じられるFWはファン・ウィジョだけだ

ビルドアップ戦術は、攻撃に傍点を打つ役割が非常に重要である。決定力のある選手を重視する、ベント監督の意思がうかがえる。

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