信じられるFWはファン・ウィジョ(ガンバ大阪)だけだ。
サッカー韓国代表のファン・ウィジョは、1年中、猛活躍している。今年10月にAマッチを終え、所属チームのガンバに戻った後も、ずば抜けた得点感覚を維持している。
同20日の横浜マリノス戦で同点ゴールを決めたのに続き、11月3日の浦和レッズ戦でも逆転ゴールを決めた。浦和戦のゴールは、ファン・ウィジョの能力が輝くゴールだった。狭いスペースを見つけるファン・ウィジョの視野とシュート技術、決定力が光っていた。
ファン・ウィジョはすでにリーグ戦で15本のゴールを決め、Jリーグの得点ランキング3位に入っている。カップ戦のゴールを含めると、20得点に達している。
ジャカルタ・アジア大会の9ゴール、10月の韓国対ウルグアイ戦の得点まで含めると、今年1年間だけで30ゴールを記録中だ。
現在、韓国にはファン・ウィジョほどのインパクトを見せるFWはいない。Kリーグでは39歳のイ・ドングッ(全北現代)が韓国選手では最多得点者だ。代表チームでファン・ウィジョとワントップの座をめぐって競っているソク・ヒョンジュンは、所属チームのスタッド・ランスでなかなかチャンスをつかめずにいる。
ファン・ウィジョの活躍が光る理由はほかにもある。
所属チームの成績につながるということだ。アジア大会ではU-23代表が金メダルを獲得したし、ファン・ウィジョがA代表入りした後、代表チームは一度も敗れていない。降格権を漂っていたガンバは9位に浮上した。中上位圏への跳躍も可能な順位だ。
ファン・ウィジョだけの力で成し遂げたわけではないが、FWがチームに及ぼす影響力が大きいことを考ると、ファン・ウィジョの貢献度も無視できない。
11月も、韓国代表で最も輝くアタッカーはファン・ウィジョになるだろう。
パウロ・ベント監督が率いるサッカー代表チームは11月、オーストラリア遠征へ発つ。アジアの強豪であるオーストラリア、ウズベキスタンを相手に、アジアカップ優勝の可能性を探る。
(参考記事:FC東京チャン・ヒョンスの“代表追放”騒動にベント監督が言及。「抜けた穴は大きい。彼の技術だけでなく…」)
今年の最後のAマッチであるため、ベストの戦力で組織力を構築することが重要だ。ファン・ウィジョは2試合で重用され、攻撃で責任を負う見通しだ。今年9月のAマッチで活躍し、ソク・ヒョンジュンよりも一歩先を行っている様子だ。また、所属チームでの活躍を見ても、ファン・ウィジョが勝っている。
オーストラリア遠征は、エースのソン・フンミン(トッテナム)が欠場する。ほかの選手がその空白を埋めなければならない。同じポジションではないが、ファン・ウィジョの役割も重要になる。
信頼できる唯一のFWファン・ウィジョのゴール感覚が、代表チームの成績に大きく影響するのは明らかだ。
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