韓国でキム・ヨナ自ら指導するフィギュアスケートアカデミーが開催された。
キム・ヨナは8月27日、2018平昌(ピョンチャン)記念財団が主催する「PLAY WINTER フィギュアスケートアカデミー」に特別講師として参加し、若手有望株たちの指導を行った。
同アカデミーは、2018年平昌冬季五輪およびパラリンピックのレガシーを継承し、韓国の冬季スポーツ振興と発展を目的に2022年よりスタートした人材育成プロジェクトだ。4回目となる今年は、韓国北東部・江原道(カンウォンド)の江陵(カンルン)ホッケーセンターで実施された。
今回、アカデミーの「マスタークラス」にはフィギュアスケート5~8級の有望株が大勢参加した。
同クラスでは、スケートやスピンの基礎を学ぶ氷上プログラムに加え、バレエやダンスを取り入れたオフアイストレーニングで構成されている。指導陣には「PLAY WINTER」広報大使のキム・ヨナをはじめ、国際スケート連盟(ISU)のヤン・テファ技術審判、2022年北京五輪に出場したキム・イェリムらが名を連ね、未来のオリンピアン輩出に取り組んでいる。
キム・ヨナはこの日、ジャンプやストローク、エッジワークなどの基礎強化や、マンツーマンによるスピン指導を行った。参加した選手はキム・ヨナの説明と実演を受けながら一緒に滑る貴重な時間を持った。授業には2014年ソチ五輪に出場したキム・ヘジンも参加し、キム・ヨナとともに選手を指導した。
キム・ヨナは「PLAY WINTERを通じて若い後輩たちと時間を過ごせて楽しかった。参加した選手にとっても良い思い出になってほしい。選手生活では大変な時期も多いと思うが、それを乗り越えて素晴らしい選手に成長してほしい」とエールを送った。
また、2026年ミラノ・コルティナ冬季五輪を目指す若手たちに向けては、「オリンピックに向けてまだ多くの過程が残っていると思うが、しっかり準備して満足できる結果を残してほしい。オリンピックに出場する選手たちがケガなく一生懸命準備し、良い成果を収めることを願っている」と激励した。
今年のアカデミーは3泊4日の合宿形式へと拡大され、参加者の負担を減らしつつ集中的な指導で効果を高めた。参加選手は2018平昌五輪記念館の見学や聖火リレー体験、キム・イェリムによる特別講義を受けるなど、オリンピック出場の夢を膨らませる貴重な機会も得ていた。
◇キム・ヨナ プロフィール
1990年9月5日生まれ。韓国・京畿道出身。身長164cm。元フィギュアスケート選手。2010年バンクーバー五輪金メダル、2014年ソチ五輪銀メダル、2009年と2013年の世界選手権優勝など、輝かしい成績を残し、韓国では“フィギュア女王”と呼ばれる。2014年2月に引退。引退後も高い人気を誇り、数多い人気女優を押さえてCM女王として君臨している。フィギュアスケート選手の強化・育成活動を続けており、ボランティア活動や寄付活動にも積極的だ。2022年10月、「Forestella」のメンバーであるコ・ウリムと結婚した。
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