サッカーが“女心”をつかんだ。
最近、サッカー韓国代表チームが女性の間で話題となっている。10~20代を中心にSNSとネット上で大きな関心を集めている。
ソン・フンミンやイ・スンウ、キ・ソンヨンらのInstagramのフォロワー数は芸能人に劣らない。9月9日現在、ソン・フンミンは159万人に肉薄しており、イ・スンウは57万人、キ・ソンヨンは16万人に達している。
ロシアW杯でスターに浮上したイ・ヨンやジャカルタ・アジア大会で全国に名を知らせたファン・ウィジョも10万人突破が目前に迫っている。
オンラインコミュニティでは、ソン・フンミンとイ・スンウの顔写真が学校の黒板にかかっている画像が話題になっているほどだ。
二人の間に人気ボーイズグループBTS(防弾少年団)のメンバー・Vの写真が飾られていることを見ると、最近のサッカー選手たちの認知度がどの程度なのかうかがえる。
アイドルのコンサート会場さながらの雰囲気
熱気が高まっているのはネット上だけではない。9月3日にアジア大会の金メダリストたちが入国した際、仁川国際空港は早朝から若い女性ファンで溢れていた。
300人余りのファンが午前7時から空港に詰めかけ、選手団を歓迎した。
コスタリカとの親善試合(9月7日)が行われた高陽(コヤン)総合運動場の様子も変わらなかった。試合前に電光掲示板を通じて選手が紹介されると、数多くの女性ファンが声を張り上げた。アイドルのコンサート会場を彷彿とさせる光景だった。
その翌日、坡州(パジュ)国家代表トレーニングセンターで行われた公開トレーニングには、前日から待機するファンまでいたほどだった。
募集人数は500人だったが、その2倍のファンが殺到した。10代の女子中学・高校生が多かった。彼女たちは選手たちの小さな動き一つひとつに大きく反応し、熱気を高めた。
人気急上昇のきっかけ
尋常ではない雰囲気だ。
サッカーは主に男性が消費するスポーツだ。女性は、TVや映画を通じてよく露出されるアイドルや俳優のファンになる場合が多い。女性にとってサッカーは、相対的に遠い存在であるため、ファンは多くなかった。
もっとも、サッカー選手が芸能人顔負けの人気を博した時期がなかったわけではない。