セントルイス・カージナルスのベテラン投手アダム・ウェインライト(38)が、新加入のキム・グァンヒョン(31)を心配している。
キム・グァンヒョンは惜しい時間を過ごしていることだろう。
新型コロナウイルス感染症がアメリカ全土を襲ったことで、“メジャー進出”の夢を抱いて新天地に上陸したキム・グァンヒョンの計画すべてが予告もなく“オールストップ”されたからだ。
春季キャンプやオープン戦は全面中止、新シーズン開幕は無期限延期状態。状況が悪化する前まで、キム・グァンヒョンはオープン戦で優れた技量を証明していた。だからこそ、惜しい思いは人一倍だろう。
新加入選手とトレーニングをともにしたチームメイトも同じ思いだ。
4月17日(日本時間)に『South County Times』が報じたところによると、キム・グァンヒョンはウェインライトとセントルイスで一週間に5回程度キャッチボールなどをし、シーズンを待っているという。
ウェインライトは同メディアとのインタビューを通じて以下のように語った。
「キム・グァンヒョンは家族と数千マイル離れたところにいる。とても苦しいだろう。シーズンが始まるのを楽しみにはしているが、今は家族と一緒にいたいという気持ちもあるようだ」
ウェインライトはアリゾナで行われる可能性のある開幕日程について、「家族と離れるのは難しいことだ。私のように子どもが多い選手の場合、一週間ほど家を空けただけでも家族の負担となる」と述べた。
最近ではアメリカ国内で新型コロナ感染者及び死亡者が急激に増加していることから、キム・グァンヒョンの帰国も困難な状況だ。
これに先立ち、キム・グァンヒョンは3月まで春季キャンプ地のフロリダ州ジュピターにとどまっていた。しかし、事態の悪化を受け、4月にチーム本拠地のセントルイスへと移っていた。
とはいえ、依然として事態は好転していない。
キム・グァンヒョンはチームメイトとの軽いトレーニングだけで、開幕日を待っている状況にある。
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