何より現在、KBOリーグには多数のメジャーリーグ経験者がいる。
パク・ビョンホ(キウム・ヒーローズ)、キム・ヒョンス(LGツインズ)、オ・スンファン(サムスン・ライオンズ)とともに、エイドリアン・サムソン(ロッテ・ジャイアンツ)、クリス・フレクセン(斗山ベアーズ)、アーロン・アルテア(NCダイノス)など、つい昨年までメジャーリーグの舞台で活躍した選手らが開幕に合わせてコンディションを整えている。
現役時代、優秀な三塁手として活躍し、ワシントン・ナショナルズで監督、オークランド・アスレチックスでコーチを務めたマット・ウィリアムズ監督も今季からKBOリーグのKIAタイガースで指揮を執る。
アメリカの野球ファンはKBOリーグ中継を通じて、懐かしい顔と向き合うことができるわけだ。
そんな中、仮にESPNでのKBOリーグ中継が実現すれば誰が解説者を務めるのかに焦点が当てられる。
ESPNはアメリカ最大のスポーツチャンネルという象徴性もあり、誰かれ構わずマイクを渡す可能性は低い。しかし、ヒルマン前監督やパク・チャンホはスター性と象徴性を兼ね備えた人物だ。
ヒルマン元監督はSKで采配を振るって外国人監督として初めて韓国シリーズ優勝を成し遂げた名将として名を連ね、パク・チャンホは韓国人メジャーリーガー第1号してアジア人最多勝(124勝)を記録したレジェンドだ。
パク・チャンホはKBOリーグのハンファ・イーグルスで選手生活を終え、現在はトロント・ブルージェイズに所属するリュ・ヒョンジンと同じ釜の飯を食った記憶もある。
2006年WBCベスト4の主軸でもあり、韓国野球の成長動力をアメリカの野球ファンに伝えることができるという長所もある。
メジャーリーグが引き続き開幕できなければ、リュ・ヒョンジン、チュ・シンス、キム・グァンヒョンら韓国人メジャーリーガーたちや、エリック・テイムズ、ジョシュ・リンドブロムらKBOリーグ出身の現役メジャーリーガーが特別ゲストで出演する可能性もあるだろう。
ESPNがライブ中継に飢えている中、KBOも予想できなかった機会を生かすために積極的に協力する計画だ。
KBOの関係者は「中継権料の規模は問題にならない。野球宗主国のアメリカでKBOリーグというコンテンツが放送されること自体、大変なことだ。ライブでなければハイライトでも、韓国野球と関連コンテンツがアメリカ市場に進出するのが目標だと見るのが正しい。市場進入に成功すれば軟着陸のために多様なコンテンツを開発し、KBOリーグが決して水準が低くないことを知らせる機会にする予定だ」とし、成功への意欲を示した。
最初に報道された時点では「浮雲をつかむ話」程度に考えられていたKBOリーグのアメリカ進出が、次第に具体化しつつあることだけは間違いない。