新型コロナウイルス感染症の影響で、2020シーズンのKリーグは開幕が延期されている。
そんな中でも、今シーズンから蔚山現代FCに加入した韓国代表GKチョ・ヒョヌ(28)は夢のような時間を送っていることだろう。
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去る2013年に大邱FCでプロデビューしたチョ・ヒョヌは、これまでKリーグ通算210試合に出場した。
そんな彼は、7年間過ごした大邱FCを離れ、新天地で挑戦を始めることになった。
2018年ロシアW杯で好セーブを連発し、同年のジャカルタ・アジア大会では金メダル獲得による兵役免除の恩恵を受けたチョ・ヒョヌ。欧州への進出も噂されたが実現はならず、国内のビッグクラブへの“ステップアップ”を模索した。
そんなときに出会ったのが、今シーズンのKリーグで優勝奪回を図る蔚山現代だった。
Kリーグ屈指の名門クラブである蔚山現代は、チョ・ヒョヌ以外にも現役韓国代表や代表経験のある選手を多く迎え入れ、盤石の態勢を整えている。チョ・ヒョヌは、新たに苦楽を共にするクラブで代表チームよりも“もっと代表チームのような”雰囲気を味わっている。
チョ・ヒョヌは最近、本紙『スポーツソウル』のインタビューに応じた。
シーズン開幕延期という状況下でも、プロキャリアの頂を目指す覚悟で汗を流しているチョ・ヒョヌが、近況や今シーズンにかける思いを語ってくれた。
以下、チョ・ヒョヌとの一問一答。
◇
―フィールドプレーヤーと比べ、ゴールキーパーにとって実戦感覚の欠如は負担となるのではないか。
紅白戦をしているとはいえ、ゴールキーパーは(緊張感のある)実戦経験でコンディションを引き上げるのが重要だ。そういう点では早く開幕されることが望ましいが、新型コロナの余波で先送りにされているのが残念だ。
―蔚山での生活が2カ月過ぎた。トップクラスのスカッドで構成されたチームのゴールキーパーを務める今の心境は。
本当に素晴らしい選手が多い。紅白戦をするたびに感じるが、ベストイレブンの水準のメンバーが2チーム以上組める。実戦経験が積めない今、ゴールキーパーにとっては最高の環境だ。今まで感じられなかった課題も発見でき、克服できるきっかけになるだろう。
―今シーズン、最も神経を使う点は何か。
キム・ドフン監督はビルドアップを重視されている。セーブも重要だが、以前よりもディフェンダーとのビルドで素早くボールを展開することに重点を置いている。また、シュートをキャッチした後はサイドの速い選手に繋ぎ、効果的にカウンターする方法も研究している。
―一緒にトレーニングをしていて印象的なチームメイトは。
U-22ルールに該当するイ・サンホンだ。シュート能力がとても優れている。フリーキックも上手い。今シーズンに期待がかかる選手だ。
キャプテンのシン・ジンホも、僕の想像以上にシュートが鋭く強烈だった(笑)。他にも、キム・テファンやデイブ・ブルタイス、チョン・スンヒョンらセンターバック陣はスピードを兼ね備えている。
―攻守にわたり豊富な人材がそろう中、最後の砦としてファンの期待も大きい。
僕自身も、今シーズンにすごく期待している。すべての選手が自身をもってプレーをすれば、ファンも楽しんでくれるのではないか。もちろん、油断はない。フィールドプレーヤーと一体にならなければならない。
今シーズンは、グラウンドに立つ11人だけなくすべての選手が一丸となり、優勝の夢を必ず叶えたい。
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