「ソン・フンミンのステップアップは近い」と韓国紙。父親が語った“ワールドクラス”の基準にも注目

ソン・フンミンの師匠であり父親であるソン・ウンジョン氏(SONフットボールアカデミー総監督)は、かつて本紙『スポーツソウル』のインタビューに応えた際、息子のビッグクラブ移籍時期について語ったことがある。

当時、レバークーゼンで輝きを放っていたソン・フンミンは、リバプールやトッテナムなど、プレミアリーグから関心を寄せられていた。

しかし、ソン・ウンジョン氏は、“息子はビッグクラブでの生存競争で確実に生き残れるワールドクラスに成長しなければならない”とし、ドイツでもっと経験を積むことを望んだ。

同時に、“ワールドクラス”を表す市場価値も具体的に表した。

「ジネディーヌ・ジダンやクリスティアーノ・ロナウドのような天性の才能を持つ選手たちを見てみなさい。1000億ウォン(日本円=約100億円)はゆうに超える。この水準になってようやく(ワールドクラスに)なったと言える」とソン・ウンジョン氏は強調した。

ソン・ウンジョン氏(写真左)とソン・フンミン(写真は2010年12月)

父親の言葉が、今では現実のものとなった。

ソン・フンミンは2年前、国際サッカー連盟(FIFA)の教育研究機関であるサッカー関連調査機関『CIESフットボール・オブザーバトリー』が発表した欧州5大リーグの選手の市場価値評価で、初めて100億円に近い記録を立てた。

所属チームや年齢、契約期間、代表での活躍などをすべて考慮した指標だが、市場価値は現在も上昇中だ。

エージェント変更が影響を及ぼすか

ソン・フンミンとしては、全盛期の年齢に見合った価値で評価し、尚且つ優勝に手の届くビッグクラブならば、今夏の変化を模索しても良いだろう。

とはいえ、ソン・フンミンに選択肢が多いわけではない。

週給14万ポンド(約2000万円)よりも多い額を提示し、トッテナムが定めた移籍金を支払うことのできるクラブは、プレミアリーグ上位クラブや、レアル・マドリード、バルセロナ、バイエルン・ミュンヘンといった他国のビッグクラブが中心となる。

去就に注目が集まるソン・フンミン

だが、事態が急転する可能性もゼロではない。

ユース出身のケインを放出した場合、トッテナムはソン・フンミンを慰留するべく巨額の新契約を提示する可能性もある。今シーズンの火消し役を任されたジョゼ・モウリーニョ監督との相性も良い。

また、ソン・フンミンは過去10年間をともにしたドイツ人エージェントのティ―ス・ブリーマイスター氏と決別し、独立したエージェント会社を立ち上げた。ここでは、ソン・フンミンの渡欧時に彼を助けた韓国サッカー協会出身の関係者が実務を担当している。

ビッグクラブから引く手あまたのソン・フンミンは、次の移籍市場でどんな展開を見せるだろうか。

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