フィギュアスケート女子韓国代表のキム・チェヨン(18)が、2025年ハルビン冬季アジア大会で金メダルに輝いた。
キム・チェヨンは2月13日に行われたハルビン冬季アジア大会のフィギュアスケート女子シングル・フリーで技術点79.07点、演技構成点68.49点を記録し、計147.56点を獲得。前日のショートプログラムで記録した71.88点を加え、合計219.44点を記録した。
これにより、合計211.90点の坂本花織(24、日本)を上回り、キム・チェヨンが金メダルを手にした。
予想外のメダルだった。銀メダルの坂本は世界選手権3連覇を達成した屈指の強豪選手だ。実際、前日のショートプログラムでは圧倒的な演技を披露していた。
ただ、同日のフリーでは着氷ミスが響いて計136.87点にとどまり、キム・チェヨンに逆転を許した。
今大会でキム・チェヨンは自己ベストを更新した。これまでは昨年11月のフィギュアスケートグランプリシリーズ第6戦で記録した合計208.47点が最高得点だったが、大きく上回る形となった。
韓国のフィギュアスケート選手が冬季アジア大会でメダルを獲得するのはキム・チェヨンが史上4人目で、女子シングルでは史上3人目となる。
歴代メダリストには、1999年江原(カンウォン)大会でアイスダンス銅メダルのヤン・テファ&イ・チョングンのペア、2011年アルマトイ大会で女子シングル銅メダルのクァク・ミンジョン、2017年札幌大会で女子シングル金メダルのチェ・ダビンがいる。
また、同日行われた男子シングル・フリーではチャ・ジュンファン(23)が技術点99.02点、演技構成点88.58点の計187.60点を記録し、ショートプログラムの94.09点を加えて合計281.69点を記録。合計272.76点の鍵山優真(21、日本)を上回り、彼もやはり金メダルを獲得した。
韓国男子フィギュア選手が冬季アジア大会で金メダルを獲得するのは史上初。何より、男女シングルで韓国勢が金メダルを独占するのも史上初の快挙だ。
なお、成人男子に兵役義務が設けられている韓国では、スポーツ選手は五輪で金・銀・銅、アジア大会で金メダルを獲得すれば、「芸術・体育要員」資格を得て兵役免除の恩恵を受けることができる。
このため、チャ・ジュンファンは今回の冬季アジア大会金メダルを通じて上記の恩恵を受けることになった。
前へ
次へ