「選手村は清浄エリア。フェンシング選手団は当分の間、入ることはできないだろう」
去る3月18日、フェンシング韓国代表の選手3人が新型コロナウイルスに感染したことがわかった。そのため現在、コロナの脅威が韓国スポーツ全体に広がるとの懸念が出ている。
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韓国代表選手たちが集まって2020東京五輪を準備している韓国スポーツのナショナルトレーニングセンター、鎮川(チンチョン)国家代表選手村では、今回の感染者報告にどう対処しているのか。
シン・チヨン選手村長に確認した。
ハンガリーのブダペストで行われたグランプリ(GP)大会を終えて帰国したフェンシングの女子エペ代表選手3人が、3月18日に陽性判定を受けた。
先立って3月17日にA選手(25)が蔚山(ウルサン)選別診療所を訪れて検査を受け、すべての種目を合わせて初めて韓国代表選手が陽性となった。
同僚のB選手(35)も、3月18日のドライブスルー検査を通じて感染者であることが判明。またC選手(36)も3月18日の検査を通じて陽性であることがわかった。
オリンピック出場が有力な選手たちの感染は、韓国スポーツ全体への警告に他ならない。しかし鎮川選手村には、感染の危険はないと思われる。
鎮川選手村は当初、国際大会に参加した場合は1週間自宅で待機した後、問題がなければ新型コロナの検査を受けて入村するプロセスを踏んだ。しかしフェンシングの問題が発生した後、マニュアルを修正した状況だ。
シン・チヨン選手村長は3月19日、本紙『スポーツソウル』との通話で「今週から海外に行ってきた選手は、3週間自宅で待機し、新型コロナの検査を受けて陰性判定となってから初めて入村できるように変更した」と伝えた。
そして「現在入村している選手たちは、外出・外泊が4週間目の禁止となった状況でトレーニングに励んでいる。選手村の中には感染者はおらず、問題ない」と自信を見せた。
鎮川選手村は4~5週間前から新型コロナの対応の一環として、防疫を徹底している。
シン・チヨン選手村長は「選手村の内部で感染者が出た場合、全員が濃厚接触者となる。トレーニング自体をすることができない。しかし幸いなことに、選手村から感染者が出たことはない。選手たちには“コロナ事態が終わるまで選手村を清浄エリアにしよう”と伝えた。選手たちも徹底的に守っている」と明かした。
選手村の内部では、正門、練習場の入り口から消毒するなど、防疫に神経を使っている。シン選手村長は「食堂でもマスクを着用するなど、徹底的に施行中」とし、「600~700人が運動しながら、これまで感染者が出なかったことは奇跡といえる。選手たちが若くて丈夫だからという理由もあるだろうが、それぞれの措置をよくやっている」と強調した。
それでも陽性判定を受けたフェンシングは、当分の間、鎮川選手村に入村が不可能と見られる。すでに3人の感染者が出ている選手団の特性上、追加の感染者が報告される可能性が高いからだ。
シン選手村長は「ハンガリー行ってきた選手団は30人だ。そのうちの3人が感染した。他の選手たちと同じように3週間は選手村に入れないが、フェンシング選手団は全員が濃厚接触者であるため、隔離された状態」と説明した。
また「30人が一緒にいたので感染者はさらに報告されると見る。しばらくフェンシングの選手団は、入村できないと予想される」と明らかにした。
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