新型コロナウイルスの世界的な感染拡大の影響で、韓国サッカー産業の縮小が避けられない見通しだ。
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振り返れば1月20日、韓国内で初めて新型コロナの感染者が報告されると、生活に大きな変化が訪れた。新型コロナの警報段階が「関心」から最高段階である「深刻」に引き上げられるまでにかかった時間は、わずか1カ月だった。
新型コロナの恐怖は早々に地域社会に広がり、人々の生活パターンも変わった。3月15日0時現在、韓国では計8162人の感染者が報告され、増加傾向が徐々に鈍化しているとの見方もあるが、いつまた増加に転じるかわからない状況といえる。
社会は少なくない混乱を経験しているが、人々の生活は続く。学生は学校の始業が延期となり、会社員も在宅勤務に移行するなど外出を避け、対面接触を減らす文化に変わっている。
Kリーグも開幕を延期し、半月ほどが過ぎた。例年であれば、Kリーグの開幕で観戦客が押し寄せる競技場は、今も堅く閉じられたままだ。
現状は、韓国サッカー産業に大きな打撃を与えている。
リーグが始まれば、競技場周辺で食べ物を販売する店舗やグッズを売るショップなども運営されるが、今年に限っては例年のような売り上げを期待するのは難しそうだ。
特に延期されたリーグ日程に続き、試合の取り消しが起きれば、ただでさえリーグ開幕で補填されるサッカー産業の収入も減るしかない。
例えば、審判を例に挙げることができる。試合手当で収入を得る専業審判の場合、生活費の調達が困難となっており、現在は他の生計手段を講じているという。そんな例を韓国サッカー界全体に当てはめてみれば、被害規模が少なくないとの予想ができる。
韓国Kリーグとは人気も規模もまったく異なるが、新型コロナの影響でスペインのラ・リーガは6億7880万ユーロ(約815億円)、イングランドのプレミアリーグは約8億3000万ユーロ(約988億円)の損失を予測している。
世界的にサッカー産業の展望が暗いと予想されるなか、韓国では3月14日にスポーツトトの中断ニュースも伝えられ、大きな影響を与えることが予想される。Kリーグは毎年、文化体育観光部からスポーツトト支援金を受ける。
支援金の相当部分を占めるスポーツトトの売り上げが減れば、その支援金も例年より低くなるしかない。
支援金は2年後に決定される仕組みであるため、Kリーグに今すぐ打撃は与えるというわけではないが、新型コロナの影響で韓国のサッカー産業が縮小していく可能性は高い。
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