韓国バドミントン協会の会長が、国会の場でパリ五輪金メダリストのアン・セヨン(22)を「挨拶をしない」と批判し、物議を醸している。
キム・テッキュ会長(59)は10月22日、韓国国会で行われた文化体育観光委員会の大韓体育会などに対する国政監査に証人として出席した。
同日は代表における用品スポンサー契約や選手選抜問題などが扱われ、キム会長が発言する機会も多かった。そんななか、予期せず話題となったのはアン・セヨンの“挨拶問題”だ。
キム会長は「アン・セヨンが世界的なスターであるためか、選手村長や協会長に挨拶をしない」という発言に「共に民主党」のヤン・ムンソク議員から反論を受けると、「では、自分がそう感じているだけのようだ」と言い返した。
これにヤン議員が「言葉遊びをしているのか」と声を荒げると、キム会長は「今回、デンマーク(オープン)大会に行った際も先輩やコーチに挨拶をしなかったという連絡が来た」と返した。
また、ヤン議員が「選手が良い成績を出せるように助けなければならない協会長が、スターを人格的に狙撃していじめさせては、上手くやっているという話を聞いて気分が良かったのか」と問い返すと、キム会長は「私がどんないじめをしたのか」と疑問を呈す。
そして、「共に民主党」のキム・ユンドク議員も「挨拶をせずに通うのは礼儀がないというのか」と指摘したが、キム会長は「いつ礼儀がないと言ったのか。何を聞いているのかがわからない」と反論した。
その後、多くの議員から謝罪を求められると、キム会長は「思慮深くない言動で議員、国民に心配をかけて申し訳ない。アン・セヨン選手にも謝罪する」と述べた。
最後に、「共に民主党」のミン・ヒョンベ議員が「公共団体の長として適していないと思う。退任を求める声も多いが、どうするのか」と尋ねると、キム会長は「慎重に熟慮する」と言うにとどめた。
なお、アン・セヨンは去る10月20日に行われたデンマーク・オープンの女子シングルス決勝で、世界ランキング3位のワン・ジーイ(24、中国)に0-2で敗れた。ただ、大会期間には監督やコーチがアン・セヨンと消極的にコミュニケーションを取る姿を見せ、物議を醸した。アン・セヨンは帰国直後、コーチとの“不仲説”について言及を避けている。
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