韓国サッカー界の守護神たちが、新型コロナウイルス感染症の終息を望む思いで一堂に会した。
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3月12日、ソウルの木洞総合運動場で寄付と献血イベントが行われた。
ここに、“韓国のゴールキーパーの父”と呼ばれるアジアサッカー連盟GKコーチングコース講師(現・韓国サッカークラブ連盟副会長)のパク・ヨンス氏と、W杯2大会に出場経験のある元サッカー韓国代表GKキム・ヨンデ氏を中心に、GKコーチ約30人が集結した。
今イベントは韓国サッカークラブ連盟の提案により、首都圏各地に散在するGK指導者を集めて開催された。
連盟は「今、韓国は新型コロナによって混とんと恐怖に包まれている。特に大邱や慶尚北道は、感染者拡大で未曽有の苦痛を被っている。我々はGKとしてかつてプレーした指導者として、これまで受けてきた国民の愛に少しでも応えられるよう、今回のイベントを開いた」と、開催に至った経緯を説明した。
GK指導者たちは、大邱や慶尚北道地域で新型コロナと闘う患者のために寄付金を集め、1000万ウォン(日本円=約100万円)相当の医療物品を支援する計画だ。
また、新型コロナ患者の治療のために必要な血液を集めるべく、献血も行った。
連盟は「我々の力でマスクや防護服を買うことは難しい。だが、健康な身体があるから、深刻に不足している献血に寄与することができると考えた。大規模な人数が集まることは難しいが、今回の行動が、より多くの人々が献血に賛同するきっかけになることを願っている」と明かした。
今回のイベントで集められた寄付金で用意される医療物品は、大邱地域の拠点病院の一つである大邱東山病院に送られる。
パク・ヨンス氏は「“キーパーが行動すれば他のサッカー人も続くのではないか”という考えから、こうした場を設けた。集めて寄付するという文化を、少しずつでも築きたかった」と説明した。
そして、「我々が何かをしてあげるよりも、必要なものが何かを聞いた。そこで、新型コロナ初期診療者に必要な“ハイブリッド血圧計”を購入し、寄贈することに決めた」と話した。
新型コロナに苦しむ大邱や慶尚北道地域のため、韓国内で支援の輪が広がっているようだ。
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