韓国史上初のオリンピック出場への道は、険しい。新型コロナウイルス感染症の影響によって、女子サッカー韓国代表の予定されていた3月の試合が延期された。
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韓国サッカー協会とアジアサッカー連盟(AFC)、中国サッカー協会は2月28日、3月6日と同11日に行う予定だった2020東京五輪・女子サッカーアジア最終予選プレーオフ日程を4月以降に延期することに決めた。
新型コロナの感染拡大が韓国と中国だけでなく、全世界的に目立っており、具体的なスケジュールはまた後日に決定することにした。
もともと今回プレーオフは、3月6日に韓国で第1戦が開かれ、3月11日にオーストラリアのシドニーで第2戦が行われる予定だった。
しかし新型コロナの余波により、韓国開催都市であった京畿道・龍仁(ヨンイン)市が開催を拒否し、対戦相手の中国側も感染が急激に広がる韓国を訪問することに難色を示したことで、状況が急変した。
韓国サッカー協会は、選手団がすでに坡州(パジュ)国家代表トレーニングセンター(NFC)でトレーニングしていることから、開催を強行しようとしたが、AFCと中国サッカー協会の意見に基づいて一定の延期に同意した。
新型コロナの感染拡大の状況に基づいて、試合日程が決められる見通しだ。
選手たちは少なくない混乱に陥るとみられる。
女子サッカー韓国代表を率いるコリン・ベル監督は3月のプレーオフに向けて、WKリーグ(韓国女子サッカーリーグ)の協力を得て、選手たちを予定より3~4日早い、去る2月22日に召集した。
すでに1週間ほど合宿を通して試合の準備をしてきたが、突然に試合が延期された。3月の試合に向けてコンディションを引き上げていたため、ベル監督の構想にも支障が生じた。
韓国サッカー協会が無観客試合を甘受してでも予定通り試合を行おうとしたのも、選手たちの競技力を最優先に考えたからだ。現在の延期という状況に、ベル監督はもちろん、選手たちも力が抜けるしかない。
両国のサッカー協会が合意を見たわけだが、試合の時期に応じては欧州組を招集できない可能性も出てきた。
イングランド・スーパーリーグでプレーするチ・ソヨンの所属クラブであるチェルシーは現在、マンチェスター・シティと激しい優勝争いを繰り広げている。チャン・スルギが所属するマドリードCFFの場合、降格圏から脱出するために死力を尽くしている最中だ。
2人は韓国代表の主力だが、4~5月になるとシーズン終盤に入るため、所属チームに力を注がなければならない。新たに設けられる試合日程の時期によっては、どんな状況が発生するか見当がつかない。
一方では、負傷者が回復する時間となるというポジティブな面もある。
ベル監督就任後、主力として活躍してきたチャン・チャンは、2月25日のトレーニング中に負傷し、離脱した。チョ・ミジン、ムン・ミらも負傷で抜けたが、ひとまず試合が延期されたため、復帰が間に合う可能性も出てきた。唯一のポジティブな要素と見ることができる。
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