現地に駆け付けたメダリストも困惑する事態だ。パリ五輪に出場した韓国選手団の解団式が、一方的な決定によって中止となった。
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韓国政府の文化体育観光部は当初、8月13日午後のパリ五輪選手団本陣帰国と同時に、仁川(インチョン)国際空港で「2024パリ五輪韓国選手団解団式」を行うことを発表していた。
ところが、大韓体育会が突如、解団式を一方的に中止することを伝えた。これには文化体育観光部も当惑した様子だった。
文化体育観光部の関係者は、「大韓体育会が事前通知なく一方的に日程を変更した。パリから長距離フライトをした選手たちが疲れていたため、選手団の便宜を考えたようだ」と中止の背景を伝えた。
問題は、解団式のため仁川国際空港まで実際に駆け付けたメダリストがいたという事実だ。
柔道女子のホ・ミミ(21)やキム・ハユン(24)をはじめ、今回の五輪でメダルを獲得して早期帰国した数人の選手は、今回の解団式に参加するため仁川まで来ていた。
しかし、仁川国際空港のグレートホールで実施予定だった政府主導の解団式は急きょ中止となった。
文化体育観光部は解団式を盛大に開催するため、会場の設営を完了し、贈呈する花束や選手を迎える家族など、歓迎の準備も整えていた。
だが、実際に同会場で解団式は行われなかった。韓国選手団本陣の帰国後、大韓体育会は入国場の前で簡単な挨拶のみ行い、解散を宣言した。
結局、ホ・ミミをはじめ本陣を出迎えたメダリストたちは無駄足を踏ませられた形だ。大韓柔道会の関係者は13日、本紙『スポーツソウル』の電話取材に「解団式が中止になったとは知らなかった。解団式のためにメダルを獲得した選手を送ってくれと言われ、選手たちが空港に行った」と説明した。
ホ・ミミやキム・ハユンはファンたちの写真撮影の要請に笑顔で応じた後、「バスに乗らなければならないので、行かなければならない」として慌ててその場を離れた。
なお、今回の解団式中止について、大韓体育会は特別な立場は発表していない。
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