韓国プロ野球、ロッテ・ジャイアンツの補強に注目が集まっている。
ロッテは12月10日、助っ人投手2人の獲得と、外野手ビクター・レイエスとの再契約を発表した。新外国人投手として加入したのは、エルビン・ロドリゲス(デトロイト・タイガース、タンパベイ・レイズ、東京ヤクルトスワローズなど)と、ジェレミー・ビーズリー(アリゾナ・ダイヤモンドバックス、トロント・ブルージェイズ、阪神タイガースなど)のNPB経験者2人で、それぞれ総額100万ドル(約1億5000万円)で獲得した。経験豊富な2人には、先発投手としての奪三振力とイニングイーターとしての働きが期待されている。
ロドリゲスは最速157kmの速球に多彩な変化球を持つ右腕。メジャーおよびマイナー通算で747イニングを投げ、687奪三振を記録している。NPBでは78イニングで防御率2.77をマークした。ビーズリーも最速158kmの速球を武器とし、スライダーなど変化球の質にも定評がある。阪神で先発として100イニング以上を投げた経験もあり、安定したローテーション入りが期待される。
さらに、レイエスとは総額140万ドル(約2億1000万円)で再契約した。レイエスは昨年と今年、2年連続で144試合すべてに出場し、2年連続でゴールデングラブを受賞。得点圏での勝負強さと安定した守備力は、引き続きロッテにとって大きな戦力となる見込みだ。
ロッテ球団は「強化された海外スカウティング部門との議論を経て、データ分析をベースに補強を進めた」と説明している。外国人選手の顔ぶれを見る限り、戦略的な判断であることは明らかだ。ただし、問題はその次の段階にある。
ロッテは今オフ、FA市場から事実上撤退しており、追加補強の可能性も高くはない。そのため、残された戦力補強のカードはアジアクォーターとなる。現在、有力候補として名前が挙がっているのは、今年9月に横浜DeNAベイスターズから戦力外通告を受けた右腕・京山将弥だ。
京山について球団は「キャンプでテストを行ったことは事実だが、まだ確定段階ではない。候補の1人であり、早期に結論を出す」としている。
今季のロッテは8月初旬まで3位を維持していたものの、9月に急失速し、ポストシーズン進出を逃した。来季は結果を求められるシーズンとなる。ただし、現有戦力だけで他球団との差を縮めたと見るのは難しい。外国人枠の3人は整理したが、アジアクォーターでの補強が実現してこそ、さらなる上昇が見込める段階だ。
ロッテのパク・ジュンヒョク団長は、本紙『スポーツソウル』の電話取材に応じ、「アジアクォーターの獲得を含め、まだ課題が残っている。もう少し時間が必要だが、最も優れた選手を選定し、補強を締めくくりたい」と語っている。
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