日韓戦で“疑惑の判定”続々…韓国監督も女性審判員に猛抗議、論点は「ジェンダー」ではない【韓国の視点】

2025年11月18日 スポーツ一般 #WBC #野球

野球日韓戦で相次いだ判定問題が大きな議論を呼んでいる。しかし、各種SNSやオンラインでは、論点が「ジェンダー嫌悪」の方向へと傾いてしまっている。

【写真】ロボット審判導入の韓国、“人間の審判”が誤審隠して炎上

韓国代表は11月15~16日に東京ドームで行われた侍ジャパンとの強化試合2連戦を1分1敗で終えた。第2戦で引き分けたものの、宿命の“日韓戦”で屈辱の10連敗に到達。投手運用など試合内容に関する批判も出ている。

ただ、今回の強化試合で最も大きく取り沙汰されたのは、審判の判定だった。

韓国プロ野球KBOリーグでは“ロボット審判”こと自動ボールストライク判定システム(ABS)とビデオ判定を積極的に導入し、人間の判定ミスが構造的に減るよう整備されている。

一方、今回の強化試合は多くの判定が“人間の審判”に依存しており、かつて国際大会で頻発した判定論争が再び表面化した格好だ。

疑惑の判定にSNSでは過度な批判も

発端は15日の第1戦だった。5回表、ムン・ヒョンビンが放った打球は明らかにワンバウンド後に投手へ当たり軌道が変わった。内野安打になる可能性が高い当たりだった。

しかし、この日主審を務めたジェン・パウォル氏はアウトを宣告した。審判団による協議が行われたものの判定は覆らず、明白な誤審だった。リュ・ジヒョン監督が抗議に出たが、結果は変わらなかった。

さらに5回裏には、日本の野村勇の打球がドーム天井に当たってファウルゾーンに落ちたが、パウォル氏はエンタイトル二塁打を宣告。最終的に審判団による協議でファウルに訂正されたものの、なぜこのような初期判定が出たのかという疑問は残った。

翌16日の試合でも問題は繰り返された。4回、ムン・ヒョンビンが盗塁を試みた場面で、パウォル氏は日本の二塁手・石上泰輝が完全にボールを捕球する前にタッチしたと判断し、即座にアウトを宣告した。

ただ、石上はその直後にボールを落とし、パウォル氏は判定をセーフに訂正した。ムン・ヒョンビンは呆れた表情を見せ、自ら“セーフ”のジェスチャーを取らざるを得なかった。

パウォル
(写真提供=OSEN)ジェン・パウォル氏

すると、SNSやコミュニティではパウォル氏に対する反応も過熱した。「女性だから審判ができない」というテーマが支配的になったのだ。だが、こうした反応は事実とも論点ともまったく関係のない批判である。

パウォル氏は今年、メジャーリーグ史上初の女性審判としてデビューしたばかりだ。つまり、まだ経験が長くない。問題は「性別」ではなく、力量と経験不足にある。経験の浅い新人審判を“象徴性”だけで国際強化試合に配置したことこそが、本質的な問題だ。

韓国も日本もWBCに向けて重要なチーム強化の時期にあり、判定の安定性は何より重視されるべきだった。

“新人審判”の起用は適切ではなかったという指摘は可能だが、その指摘はジェンダー嫌悪を含めずに、正確な論点として語られるべきである。

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