男子バスケットボール日本代表に挑む韓国代表が、“日韓戦”勝利のための準備を終えた。
アン・ジュンホ監督率いる韓国代表は本日(7月5日)と7日、東京都の有明アリーナで日本代表との親善試合を戦う。パリ五輪を控えた日本代表が国内で行う最後の強化試合だ。
韓国代表は3日に東京入りし、4日午後に有明アリーナのサブアリーナで最終練習を終えた。試合当日の5日午前には軽いウォーミングアップをし、19時より日本との決戦に臨む。
「平均年齢24歳」という歴代最年少のメンバー構成の通り、今回来日した韓国代表の雰囲気は若く、明るい。
アン・ジュンホ監督とソ・ドンチョル・コーチは、1対1や2対3で相手にプレスをかけ、速攻を仕掛ける細部の戦術を練った。富樫勇樹(30、千葉ジェッツ)や河村勇輝(23、横浜ビー・コルセアーズ)といった日本の素早いガード陣を捕らえるという計算だ。
ソ・コーチは「ファウルしろ!」と叫ぶなど、選手に実戦のような練習を注文した。コーチ自ら体を張り、指導する途中には倒れる場面も見せるなど、55歳とは思えない熱狂的なコーチングを行った。
選手たちも熱意に満ちていた。イ・ウォンソク(24、ソウル三星サンダース)やイ・ドゥウォン(23、水原KTソニックブーム)など、韓国代表初選出の“ビッグマン”も積極的に速攻に加わった。上手くプレーした選手には「ナイス!」という声掛けも飛んだ。
帰化選手のラ・ゴンア(35)をはじめ、キム・ジョンギュ(33、原州DBプロミ)やイ・スンヒョン(32、釜山KCCイージス)、キム・ソンヒョン(36、ソウルSKナイツ)、イ・デソン(34、ソウル三星サンダース)など、代表を長年支えてきたベテランはいない。
その代わり、より若く、エネルギーに満ち溢れているのが今回の韓国代表の最高の長所だ。選手同士のコミュニケーションも、いつにも増してスムーズに行われている。
4日18時30分に始まった最終訓練は、20時までみっちり行われた。
選手たちは最後、ピョン・ジュンヒョン(28、尚武)、オ・ジェヒョン(24、ソウルSKナイツ)、イ・ウソク(24、蔚山現代モービスフィバス)、ヤン・ジェミン(25、仙台89ERS)、ハ・ユンギ(25、水原KTソニックブーム)、パク・イヌン(23、原州DBプロミ)のネイビーと、イ・ジョンヒョン(25、高陽ソノ・スカイガンナーズ)、パク・ムビン(23、蔚山現代モービスフィバス)、ユ・ギサン(23、昌原LGセイカーズ)、ムン・ジョンヒョン(22、水原KTソニックブーム)、イ・ウォンソク、イ・ドゥウォンのグレーに分け、5対5の練習も行った。
ソ・コーチは日本の帰化選手ジョシュ・ホーキンソン(29、サンロッカーズ渋谷)を警戒し、ハ・ユンギに“仮想ホーキンソン”の任務を与えた。ハ・ユンギがゴール下でシュートを打つと、「お前はホーキンソンだろ」と伝え、3Pシュートを打つことを注文した。最大限、実戦を想定した練習を行うという意志の表れだった。
そのほか、アン・ジュンホ監督はイ・ドゥウォンにフリースローとリバウンドの1対1などもさせ、練習を終えた。
練習後、ハ・ユンギは「ラ・ゴンアさん、キム・ジョンギュさん、イ・スンヒョンさんなど先輩たちはいないが、ヤン・ジェミン、イ・ウォンソク、イ・ドゥウォンがいる。“若い血”で日本に対抗して戦いたい」と宣言した。
アン・ジュンホ監督は「韓国バスケは今、百尺竿頭(ペクチョクカンドゥ)の状況だ」と伝えた。“百尺竿頭”は韓国で「厳しく、危ないさま」の意味で用いられている。
そのうえで指揮官は、「日本はNBA選手を輩出し、1万5000席の最新アリーナまで建設している。さまざまな面で(日本が)韓国を上回っているというが、“臨戦無退”の精神で臨みたい」と必勝を誓っていた。
(記事提供=OSEN)
前へ
次へ