バイエルン・ミュンヘンが韓国代表DFキム・ミンジェ(27)を放出リストに含めたという驚きのニュースが伝えられた。
ドイツメディア『FCBinside』は5月6日(日本時間)、「バイエルンがキム・ミンジェを(今夏の)放出リストに載せた」と報じた。
「キム・ミンジェは今シーズン、バイエルンで段階的に印象的な活躍をしただけだ」という同メディアによると、「1日のレアル・マドリードUEFAチャンピオンズリーグ準決勝第1戦では2度のミスを犯し、評判をさらに悪化させた。今や、キム・ミンジェはバイエルンの放出リストに載っているという噂まで出回っている」という。
キム・ミンジェはレアルとの準決勝第1戦で、同ポジションのライバルであるオランダ代表DFマタイス・デ・リフト(24)が膝の負傷で欠場した影響もあり、幸運にも先発フル出場するチャンスを得た。
しかし、悪夢のような90分間だった。1失点目ではブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオール(23)をマークしきれず、バイエルンが2-1でリードした後半終了間際にはPKに繋がる痛恨のファウルを犯してしまった。
後半36分のPKシーンでは、ペナルティエリア内でボールを持ったブラジル代表FWロドリゴ(23)を過度に掴んだ結果、足をかけて倒してしまい、主審がPKを宣言した。結局、キッカーのヴィニシウスが冷静に沈め、同点に追いつかれてしまった。
当時、キム・ミンジェは納得いかない様子で主審に抗議していたが、判定は覆されず。バイエルンはホームでの第1戦を引き分けで終える形となった。
データサイト『FotMob』によると、キム・ミンジェはフル出場してパス成功率97%(74回中72回成功)、アタッキングサードへのパス10回、ロングパス精度100%(1回中1回成功)、被ボール奪取0回、インターセプト3回、ボールリカバリ数3回などを記録した。
全体的に無難な記録だが、後半終盤にPKを許す“大型ミス”を犯したことで、勝利を逃した“戦犯”とされている。
バイエルンを率いるトーマス・トゥヘル監督も、キム・ミンジェを公に非難した。
ドイツメディア『ビルト』によると、指揮官は試合後、「キム・ミンジェは貪欲過ぎた。 エリック・ダイアーが助けに来ているのにファウルを犯すなんて、貪欲過ぎる」と首を横に振った。
自身が指導する選手に公の場で苦言を呈すのは珍しいことだが、トゥヘル監督は我慢ならなかったようだ。
『T-online』によると、バイエルンのヘルベルト・ハイナー会長も、キム・ミンジェについて「もう少し落ち着いて、慎重になってほしい。無理して出ようとしたが、スピードを落とすよりはそのまま相手の後ろに立っていてほしい」とトゥヘル監督に同調。同メディアによると、キム・ミンジェは試合後のミックスゾーンで「本当に申し訳ない」と話したという。
同日の試合前まで、キム・ミンジェの去就は次期監督が確定した際に決まる雰囲気だった。トゥヘル監督は今季限りでの退任がすでに発表されている。
だが、レアル戦の“大失敗”によって、バイエルンの次期監督確定前にキム・ミンジェの放出が決まる可能性が浮上した。
『FCBinside』は「キム・ミンジェはレアルに先制点を許した際、ひどいポジショニングを見せ、さらには過度に貪欲なタックルでPKを許した。クラブ経営陣は適切なオファーがあれば、キム・ミンジェを放出する準備ができたと見られる」と伝えた。
続けて「『ビルト』によると、レアルとの第1戦前まで、キム・ミンジェは必須売却選手とは見なされていなかった。しかし、今や彼の売却可能性はバイエルンの具体的なテーマになった」とし、「最近ではナポリが再びキム・ミンジェを迎え入れたいという報道があった。ナポリが移籍金5000万ユーロを払えば、バイエルンはキム・ミンジェを売却する準備をするだろう」と予想した。
キム・ミンジェは昨年7月、イタリア・セリエAのナポリからバイエルンに完全移籍した。
バイエルンは当時、ナポリにアジア人史上最高額となる移籍金5000万ユーロ(日本円=約78億円)を支払い、キム・ミンジェと5年契約を交わしていた。
(記事提供=OSEN)
前へ
次へ