U-23韓国代表が日本に敗れた中国と対戦する。
ファン・ソンホン監督率いるU-23韓国代表は4月19日22時(日本時間)、カタール・ドーハのアブドゥッラー・ビン・ハリーファ・スタジアムで行われるU-23アジアカップ(パリ五輪アジア最終予選)グループB第2節で中国と対戦する。
韓国はUAEとの初戦で多少の課題はありながらも、FWイ・ヨンジュン(20)の決勝点で1-0の勝利を収めた。第1節を終え、中国に1-0で勝利した日本とともにグループB首位タイに上がっている。
UAE戦では、所属チームの招集拒否で合流不可能となったMFペ・ジュノ(20、ストーク)、MFヤン・ヒョンジュン(21、セルティック)ら欧州組不在の影響が明らかに感じられた。
韓国の攻撃はあまりに単純だった。サイドからクロスを放るワンパターンの攻撃で一貫した。
大会初戦という点を考慮しなければならないとはいえ、満足できる攻撃力ではなかった。
韓国は90分で実に43本ものクロスを上げたが、それでも1ゴールに終わった。アタッキングサードでの完成度をさらに高めなければならない。
対戦相手の中国は、日本との第1戦で前半早々に数的優位を得ながら、最後まで得点できずひざまずいた。
韓国との第2戦は負ければ早期脱落が確定するだけに、前節以上に総力を傾けるものと見られる。
韓国では、自国に中国代表が勝てないことを「恐韓症」と表現されている。
戦力面で、中国は韓国より一枚下であることは事実だ。そのため、より多様な攻撃ルートを通じて複数得点での勝利を収めることが、韓国にとって最も理想的なシナリオだ。
グループ首位は最終的に得失点差で決まる可能性もあるだけに、中国戦で最大限多く得点することが、韓国に有利に働く可能性がある。
ポジションな側面としては、数少ない海外派の一人であるMFチョン・サンビン(21、ミネソタ・ユナイテッド)の調子が上がって来ていることだ。
チョン・サンビンは大会前日の15日に初合流したこともあり、UAEとの初戦はベンチで出場なしに終わった。だが、現在は時差への適応も順調に進めているという。
所属チームの日程の都合上で合流が遅れただけに、中国戦はコンディション管理のために途中からプレーする可能性がある。チョン・サンビンも出場できれば、韓国の攻撃はより鋭くなるはずだ。
何より、韓国のグループ最終節の相手は“宿命のライバル”日本だ。
日本は今大会の強力な優勝候補だ。大岩剛監督がチームを率い、パリ五輪に合わせて数年前からU-23代表を運営してきた。それだけ、着実に組織力を磨いてきた。
ファン・ソンホン監督率いるU-23韓国代表は、前回の2022年U-23アジアカップ準々決勝で2歳年下のU-21日本代表AFC U-23アジアカップ準々決勝で日本に0-3の完敗を喫したことがある。
指揮官自身、日韓戦惨敗の悔しさは忘れていない。当時の日本を率いた大岩監督は、今大会も引き続き指揮を取っている。
それだけに、“日本にリベンジする”という意志もより大きくならざるを得ない。
中国戦で勝利できれば、日本対UAEの試合結果にもよるが、最終節前にも決勝トーナメント進出が確定する。
そうなれば、来る22日の日本との最終戦は決勝トーナメントを見据え、多少負担を減らした状態で試合に臨むことができる。
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