韓国Kリーグ2(2部)の試合中、女性主審を両手で突き飛ばした選手の行為が物議を醸している。
Kリーグを主管する韓国プロサッカー連盟は4月18日、主審に有形力を行使した全南(チョンナム)ドラゴンズのDFキム・ヨンファン(30)に対し、Kリーグ公式戦の出場を14日間禁止する活動停止措置を執ったことを発表した。
キム・ヨンファンは去る14日に行われたKリーグ2第7節の安山(アンサン)グリナース戦の後半アディショナルタイム、安山MFノ・ギョンホ(23)がボールを持ってカウンターに出ようとした際、後方から激しく突っ込む荒いファウルを犯した。
これに女性審判のパク・セジン主審がファウルを宣告すると、キム・ヨンファンが激しい形相でノ・ギョンホのもとへ。衝突を憂慮したパク主審は制止しようと両腕を伸ばし、キム・ヨンファンに冷静になるよう間に入った。
すると、キム・ヨンファンは制止も聞かない様子で、むしろパク主審を両腕で強く突き飛ばした。
パク主審はバランスを崩したものの倒れることはなく、そのまま2人の間に入り衝突を制止したが、この場面が議論を呼んだ。
連盟は「今回の措置として、まずキム・ヨンファンの試合出場を禁止し、次週に賞罰委員会を開いて正式に懲戒する予定だ」と伝えた。
キム・ヨンファンの出場禁止は、週末の21日に行われる第8節の忠南牙山(チュンナム・アサン)FC戦から適用される。
「活動停止」とは、社会的物議を醸す行為や、Kリーグの価値を毀損する不正行為に対し、短期間で賞罰委員会の審議を下すことが難しい場合、対象者のKリーグに関連する活動を臨時で停止する措置だ。
なお、全南には元横浜F・マリノス、アルビレックス新潟、モンテディオ山形、東京ヴェルディのMF佐藤優平(33)が2022年から在籍。佐藤は今季副キャプテンを務めている。
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