蔚山現代(ウルサン・ヒョンデ)がACL準決勝で対戦する横浜F・マリノスと協業し、ユ・サンチョルさん追悼グッズを販売する。
蔚山は4月12日、公式インスタグラムを通じて、横浜FMと協業してユ・サンチョルさんへの追悼の意を込めたグッズ「WE REMEMBER YOO」を、来る17日にAFCチャンピオンズリーグ(ACL)準決勝第1戦が行われるホームの蔚山文殊(ウルサン・ムンス)サッカー競技場で販売することを発表した。
現役時代は柏レイソルに在籍した2001~2002年のほか、蔚山(1994~1998年、2002~2003年、2005~2006年)と横浜FM(1999~2000年、2003~2004年)の両チームで活躍した経歴を持つユ・サンチョルさん。
韓国代表としてもW杯2大会(1998年フランス大会、2002年日韓大会)に出場し、引退後は監督として大田(テジョン)シチズン、全南(チョンナム)ドラゴンズ、仁川(インチョン)ユナイテッドなどKリーグクラブを率いた。
そして、仁川監督在任中の2019年11月にすい臓がんのステージ4であることを公表。以降は闘病生活を送っていたが、2021年6月7日に49歳でこの世を去った。
蔚山は今回、ユ・サンチョルさん追悼グッズとしてタオルマフラーとTシャツを販売する。
タオルマフラーは両チームのエンブレム、ユ・サンチョルさんが蔚山で着用した背番号「6」、そして「WE REMEMBER YOO」と書かれたデザイン。Tシャツは黒地にユ・サンチョルさんの蔚山と横浜FMでのプレー写真がプリントされたものとなっている。
価格と枚数は、タオルマフラーが2万2000ウォン(日本円=約2400円)で400枚、Tシャツが3万9000ウォン(約4300円)で200枚の限定販売。
蔚山によると、グッズは当日、蔚山文殊サッカー競技場N7ゲート内の販売ブースで販売。アウェイの横浜FMファン・サポーターはN7ゲート内部の移動式ブースでグッズを購入可能だという。
蔚山はグッズ販売発表に際し、「蔚山ならではのインターナショナルファンフレンドリー活動に皆様の多くのご参加をお待ちしております」と伝えた。
ちなみに、蔚山と横浜FMは今回のACL準決勝が初対戦となるが、ユ・サンチョルさんの古巣同士である以外にも多くの“繋がり”がある。
横浜FMでは、MF天野純(32)が2022年に蔚山にレンタル移籍して17年ぶりのKリーグ制覇に貢献したほか、MFナム・テヒ(32)が蔚山ユース出身。津越智雄フィジカルコーチも2016~2020年に蔚山に在籍し、2020年ACL優勝を経験した。
蔚山にもFWユン・イルロク(32)や池田誠剛フィジカルコーチなど、過去に横浜FMに在籍した人物がいる。
なお、蔚山と横浜FMのACL準決勝は17日に蔚山ホームの蔚山文殊サッカー競技場で第1戦が行われ、24日に横浜FMホームの横浜国際総合競技場(日産スタジアム)で第2戦が行われる。試合は2戦とも19時キックオフ予定だ。
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