MLB開幕戦のため韓国に滞在中のスーパースター、大谷翔平(29、ロサンゼルス・ドジャース)の通訳が違法賭博の疑惑で解雇されたニュースは、韓国の野球ファンにも衝撃を与えている。
アメリカメディア『ロサンゼルス・タイムズ』は3月20日(現地時間)、大谷翔平の通訳を務める水原一平氏が違法賭博をし、大谷の資金に着服した疑いで解雇されたと報じた。
大谷側のスポークスマンは、「通訳の水原一平氏が違法賭博をしようと選手の資金に着服した。被害金額は数百万ドルに達する」と伝えている。
大谷の被害を確認した弁護団は、水原氏を窃盗の疑いで捜査当局に引き渡した。ドジャースも同日、水原氏を解雇した。
水原氏は解雇の当日にも、ソウルの高尺(コチョク)スカイドームで行われたサンディエゴ・パドレスとのMLB開幕戦でチームに帯同していた。
日本で生まれ、米カリフォルニア州で育った水原氏は、NPBの北海道日本ハムファイターズの球団通訳を務めていた。そこで日ハムに所属していた大谷と縁を結んだ水原氏は、2017年に大谷がロサンゼルス・エンゼルスと契約する際に専属通訳として合流し、今回のドジャース移籍もともにしていた。
大谷がアメリカで選手として成長する間、最も近いパートナーとして働いてきた人物が水原氏だ。それだけに、大谷本人はもちろん、最近結婚が発表された妻・真美子さんが受けた衝撃も相当なものとみられる。
なお、今回の事件は違法賭博の疑いで捜査を受けているブックメーカー「Mathew Bowyer」を調査する過程で明らかになった。
検察によると、元マイナーリーガーのウェイン・ニックス、元ドジャースで韓国のキウム・ヒーローズにも在籍したヤシエル・プイグなど、計12人が違法賭博の疑いで起訴されたという。
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