日本が誇るスーパースター、大谷翔平(29、ロサンゼルス・ドジャース)を通じて“英語学習”ができる本が韓国で出版された。
日本で昨年12月に出版された『英語とMLBに100倍強くなる 大谷英語』が、韓国で3月11日に出版された。題名は日本と同様だが、『大谷英語』と書いて韓国語で「オオタニ・ヨンオ」と読む。
『大谷英語』は大谷に対する全世界の注目度を英語を通じて学ぶことができる本だ。
大谷が米メジャーリーグで“二刀流”として成功し、独歩的な道を歩むなか、日米のメディアは彼に対する賛辞を連日送り続けている。
現地アナウンサーから解説者、担当記者、コラムニスト、ユーチューバーなどをはじめ、チームメイトやコーチングスタッフ、球団関係者たちが、多様な英語表現で大谷を称賛している。
同著では、彼らが大谷に伝えた英文100種を選んで紹介し、そのなかに盛り込まれた日常的な英語表現、慣用句、さらには野球で使われるスラングなども紹介する。
同著は単なる英語教材というより、大谷という一人のアスリートを英語で表現した一種のエッセイ集と言える。
「大谷の英語力はどうなのか」「どうMLBに適応したのか」「チームメイトとどう過ごしているのか」「いかにして野球の天才が作り上げられたのか」「大谷の勝負欲や趣味・性向はどうなのか」など、多様なエピソードやフランクな話が盛りだくさんだ。
何より、100種類の英文と100枚の新鮮な写真を見ることで、自然と多彩な英語表現とMLBに関する常識に強くなる。
日本では出版と同時に多くのメディアから注目を集めた同著は、自分の子どもを「大谷のように育てたい」という日本の保護者から絶大な反響を得て、ベストセラーを続けている。中学・高校の推奨図書に選ばれたほどだ。
同著はそれほど野球に関心のない読者であっても、十分に理解して読めるよう工夫が施されている。また、両親が子どもたちと一緒に読みながら、キャッチボールをするような感覚で、お互いに気持ちと楽しさのやりとりができることを期待している。
著者の太刀川正樹氏は、1980年中盤以降から2009年までの約15年間、米ニューヨークを拠点に取材活動を続けた著名記者だ。
ニューヨーク・ヤンキース時代の松井秀喜氏とニューヨーク・メッツ時代の新庄剛志氏を5年間現場で取材しており、松坂大輔氏のMLBデビュー戦も現場で見守った。
今回の韓国版では、30年間で韓国プロ野球やMLB、日本プロ野球の主要試合をカメラに収めてきた韓国メディア『イルガン・スポーツ』元写真部長のイ・ホヒョン氏の書評も掲載された。また、一般紙『中央日報』元野球チーム長のホ・ジンウ氏が翻訳を担当した。
なお、大谷らを擁するドジャースは、ソウルの高尺(コチョク)スカイドームで開催される「MLBワールドツアー・ソウルシリーズ2024」のため、来る15日から韓国を訪れる。
同シリーズでは、先にスペシャルゲームとして17日にキウム・ヒーローズ、18日にチーム・コリア(若手主体の韓国代表)と練習試合を実施。20~21日にサンディエゴ・パドレスとのMLB開幕2連戦を戦う予定だ。
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