大谷翔平ドジャース入団会見に参加した韓国記者、日米の関心に驚き「金額も報道陣の規模も違う」

ア・リーグ西地区の名門ロサンゼルス・ドジャースは、FA契約で2度も大きく一線を画した。

【写真】大谷翔平を生観戦した韓国の長身美女

1998年12月、右腕投手ケビン・ブラウンと7年1億500万ドルの契約を結んだ。当時としては北米スポーツ史上初の1億ドルだった。

ブラウンの入団会見は1998年12月16日、ドジャー・スタジアムの記者室で行われた。

ただ、契約を主導したケビン・マローンGMはブラウンの失敗によってドジャースから解雇された。

モントリオール・エクスポズ(現ワシントン・ナショナルズ)でGMとしての力量を発揮し、名門ドジャースに移ったマローン氏だが、“失敗したGM”として退くことになった。

韓国記者も驚いた大谷入団会見

今回、ドジャースは12月12日に大谷翔平(29)との10年7億ドル契約を公式発表した。球団が発表する前には、大谷が10日に自身のインスタグラムでドジャースとの契約を発表。日本では号外が発行された。

大谷翔平
大谷翔平

ブラウン以来25年ぶりとなる最大のFA契約だ。今回の契約は、世界的サッカースターのアルゼンチン代表リオネル・メッシ(36、インテル・マイアミ)をも大きく上回る超大型契約だ。

大谷の入団記者会見は、15日にドジャー・スタジアムのセンターフィールドプラザで行われた。特別なステージが用意された。報道陣があまりにも多く集まったためだ。

カリフォルニア州は比較的天気が穏やかであり、野外での会見も十分に可能だ。ドジャースによると、会見には300人もの報道陣が殺到したという。そのなかで、日本人記者は約200人も駆け付けたようだ。

筆者は記者として、ブラウンと大谷の入団会見を両方取材できる幸運を享受した。

25年前と今回とでは、金額も報道陣の規模も大きく違っていた。何より、大谷が日本人選手なだけあって日本の記者が大勢参加していた。

とあるアメリカ人記者は、「こんなに多くの記者が取材に来たのは今まで見たことがない」と舌を巻いた。

大谷翔平 ドジャース入団会見
大谷翔平のドジャース入団会見に駆け付けた報道陣

入団会見は現地時間15時過ぎから始まった。『MLBネットワーク』キャスターのジョー・デイビスが司会を務めた。

大谷の入団がドジャースにとって大きな意味を持つことは、首脳陣や職員が全員出席していることからもわかった。

ドジャースは球団全体が宴のムードだった。マーク・ウォルター球団オーナー、スタン・カステン社長、アンドリュー・フリードマン編成本部長、大谷、水原一平通訳、代理人のネズ・バレロ氏などが壇上に上がった。デーブ・ロバーツ監督は演壇の下の座席に座った。

フリードマン編成本部長、ウォルター球団オーナー
フリードマン編成本部長(左)、ウォルター球団オーナー
水原一平通訳、ネズ・バレロ代理人
水原一平通訳(左)、代理人のネズ・バレロ氏

本来、FA選手が入団する際に球団オーナーが出席することは珍しい。余程の超大型スターでなければ参加しない。

ほとんどのスターは編成本部長がユニホームを着せてくれる。新監督を迎えたときも、球団オーナーは出席しないケースが多い。

大谷は冒頭の挨拶で、「ドジャースがチャンスを与えてくれたことに感謝している。一つの理由でドジャースを選んだわけではない。交渉したすべての球団の関係者にも感謝する」とし、これまで6年間在籍したロサンゼルス・エンゼルスとの思い出も決して忘れることができないと感謝の意を表した。

また、ウォルター球団オーナーかフリードマン編成本部長の身の上に変化があった際、契約期間の途中でも破棄できるオプトアウト条項を含んだ理由については、「同じ船に乗ったから」と説明した。

大谷翔平
大谷翔平と記念撮影をするドジャース首脳陣とデーブ・ロバーツ監督

大谷とともに歩む10年間、ドジャースは果たして何度ワールドシリーズのトップに立つことができるのか。ドジャースファンはもちろん、世界の野球ファンが強い関心を示しているはずだ。

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