かつてガンバ大阪でプレーした韓国代表FWファン・ウィジョ(30)が、思わぬ私生活トラブルに巻き込まれている。
韓国では6月26日、FCソウルの親企業系列会社主催によるファン・ウィジョのファンミーティングが開催予定だったが、急きょ中止となる事態が起きた。
というのも、前日の25日、SNS上でファン・ウィジョの私生活を暴露する文と写真、さらには動画が公開。これによって騒動が起きたことで、ファン・ウィジョが自身のマネジメント会社UJ sportsと相談の末に弁護人を選任、同日から本格的な法的対応に突入した。
物議を醸しているのは、SNS上で「国家代表サッカー選手ファン・ウィジョの私生活」というタイトルで公開されたとある投稿だ。
そこでは「ファン・ウィジョと会った女」とし、「彼は相手と恋人関係のように行動してベッドをともにしたかと思えば、再び海外に行かなければならないという理由で関係確立を避ける方式で、数多くの女性たちをガスライティングした。数多くの女性の方が私と同じようにやられたし、そのなかには芸能人も多数いる」という主張がなされた。
また、「ファン・ウィジョの携帯電話には、女性たちの同意の下で撮影したものなのか、盗撮なのかわからないものも多数存在する。これ以上、被害者が出ないことを願う気持ちだ」とも付け加えられた。
ここにファン・ウィジョが上着を脱いだ写真、さらには動画なども添付。当初、投稿は誰でも閲覧できる状態となっていたが、現在は非公開に転換された状態となっている。
騒動を受け、ファン・ウィジョ側は直ちに反論した。
UJ sportsは公式SNS「ファン・ウィジョ オフィシャル」を通じて、「当社はファン・ウィジョ選手の私生活に関して、根拠のない内容のデマ、性的な誹謗が流布されたことを確認した。直後から事実無根のデマを生成、拡散した流布行為者に対する捜査依頼を進行し、モニタリングをしている」と伝えた。
それとともに、「現在、SNSサービスを通じてアップロードされた内容は、すべて事実ではないことを明らかにし、違法で取得した選手の私生活を流布・拡散させた点、これによって選手の名誉を失望させた点に対して、強力に法的対応する予定だ」と伝えた。
ファン・ウィジョの関係者は本紙『スポーツソウル』の電話取材に対し、「昨年、(オリンピアコス在籍時に)ギリシャで携帯電話の盗難に遭ったことがある。その後、5月頃にファン・ウィジョの(SNS)アカウントに脅迫性の連絡がきた」と明らかにした。
最初に送られてきたDMは英文で、「(携帯電話の中に)興味深いことが多いね」と、プライバシーを暴露するニュアンスが漂うものだったという。
同関係者は「DMを受け取った直後、現地のエージェントと追跡を行った。彼が使うiPhoneは(ロック状態で)開けにくいことで有名だ。結果的に誰かが携帯電話をいじり、数カ月が過ぎてハッキングされたようだ」とし、「前日(25日)の投稿は(文章が)韓国語で書かれていたため、より当惑する状況だ」と伝えた。
自主的に流布者を追跡することは容易ではないだけに、弁護人選任とともに警察捜査まで依頼する考えだという。
懸念されるのは、流出された動画などによる2次加害の可能性だ。実際、一部SNS上ではファン・ウィジョの動画を共有したり、販売したりしようとする投稿も確認されている。
「性暴力犯罪の処罰等に関する特例法」第14条第1項及び2項によれば、違法撮影物または複製物を撮影対象者の意に反して頒布、販売、賃貸、提供または公然と展示、上映した者は、7年以下の懲役または5000万ウォン(約500万円)以下の罰金に処される。
なお、ファン・ウィジョ側は今回の件に関してモニタリングを継続し、該当の動画などを追跡している。
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