韓国代表FWソン・フンミン(30、トッテナム)が、中国で身柄を拘束されている同代表MFソン・ジュンホ(31、山東泰山)への悲痛な思いを語った。
韓国代表は6月20日、大田(テジョン)ワールドカップ競技場でエルサルバドル代表との国際親善試合を戦う。
試合に先立ち、19日に行われた前日記者会見には、ユルゲン・クリンスマン監督とソン・フンミンが出席した。
韓国は去る16日の国際親善試合でペルー代表に0-1で敗れた。「ペルー戦で残念な結果を得た」と振り返ったソン・フンミンは、「監督が(就任後1分2敗で)初勝利を収められずにいるが、選手たちは今回の試合にどんな意味があるのかよく知っている。良い試合、面白い試合、勝利する試合をしなければならない」と強調した。
ソン・フンミンはシーズン終了後に受けたスポーツヘルニアの手術の影響で、ペルー戦は出場せずベンチで戦況を見守った。ただ、今度のエルサルバドル戦は出場が期待されている。クリンスマン監督も、「先発出場は難しくても、途中出場でプレーする姿を見たい」と起用を示唆した。
本人も「トレーニングをすること自体に大きな支障はない。自分の気持ちと違って、実際のピッチ上でパフォーマンスを発揮できるコンディションではないかもしれないが、練習を通じて引き上げている」とし、「試合に出場したい」と渇望を示した。
ソン・フンミンは会見中、代表メンバーに選ばれながらも合流できずにいるソン・ジュンホにも言及した。
ソン・ジュンホは去る5月、八百長に関与したとして中国公安に拘束された。そして最近では、公安当局が“拘束捜査”に切り替え、正式な司法手続きに移るとも伝えられた。
そんなソン・ジュンホに対し、ソン・フンミンは「あまりに心が痛い。どんな事態なのか正確にわからない。ジュンホとはとても親しい間柄で、若い頃から呼吸を合わせたのでよく連絡を取り合って過ごしていた。ただ、急にこのような出来事に巻き込まれたというのだから、連絡を送ってみたが返信がない。だからこそより心配で、たくさん考えてしまう。ジュンホと家族のために祈るしか方法はない。一日も早く良い結果を得て、またチームに戻ってほしい」と思いを伝えていた。
以下、ソン・フンミンとの一問一答。
◇
―エルサルバドル戦に向けた意気込みは。
監督がおっしゃったように、ペルー戦で残念な結果を得た。試合内容も、前半に不足したことがないわけではなかった。だからこそ、今回の試合がどれだけ重要なのか理解している。9月に欧州で強化試合をすることになったが、その前に良い雰囲気で遠征に臨めれば良い。監督が初勝利を収められずにいるが、選手たちは今回の試合にどんな意味があるのかよく知っている。釜山から帰ってきて雰囲気は良い。前向きな雰囲気で準備をしている。良い試合、面白い試合、勝利する試合をしなければならない。
―コンディションはどうか。
毎日トレーニングに参加している。調子を上げている。僕も代表のために常に試合に出たいし、常に自分の姿を見せたいが、釜山でそうできなかったのがとても残念だった。ただ、その後はさらに良くなり、トレーニングをすること自体に大きな支障はない。自分の気持ちと違って、実際のピッチ上でパフォーマンスを発揮できるコンディションではないかもしれないが、練習を通じて引き上げている。
―クリンスマン監督は攻撃的なサッカーを志向している。キャプテンとしてどう思うか。
監督は攻撃的なサッカーを望んでいる。選手に自由を与える。個人の能力を信じている。監督がリードしてくれる部分もあるが、あくまで選手たちがディテールに履行しなければならない。(ペルー戦で)久しぶりにベンチから試合を見守ったが、前半は準備したよりも上手くいかず、(試合が)望み通りに進まなかったようだ。大きな教訓になった。
とにかく、監督は攻撃や守備で激しいサッカー、1対1の状況で勝つサッカーが好きだ。だからこそ、そのような部分にもっと気を遣わなければならない。監督が着せてくれる服をしっかり着なければならない。
―同い年のソン・ジュンホの拘束捜査のニュースを聞いたと思うが。
あまりに心が痛い。どんな事態なのか正確にわからない。ジュンホとはとても親しい間柄で、若い頃から呼吸を合わせたのでよく連絡を取り合って過ごしていた。ただ、急にこのような出来事に巻き込まれたというのだから、連絡を送ってみたが返信がない。だからこそより心配で、たくさん考えてしまう。ジュンホと家族のために祈るしか方法はない。一日も早く良い結果を得て、またチームに戻ってほしい。
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
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