韓国スポーツは国際大会を行うたびに、“政治力不足”を露呈する。
国際舞台での地位が上がったとはいえ、オリンピックやアジア大会などの大型スポーツ大会でも釈然としない判定に悩まさる。
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野球も例外ではない。世界ランキング3位だが、国際舞台で韓国野球の立場はそれほど強くない。
世界野球ソフトボール連盟(WBSC)が日本の全面的な支援を受けて開催したプレミア12もそうだ。11月11日、東京ドームで行われたスーパーラウンド、アメリカと韓国の試合では、日本の意図が見えた。
初代大会優勝国である韓国を最大限に苦しめてこそ、日本野球の優位性を示すことができるという錯覚に陥っているようだ。審判の割り当てからとんでもない誤審まで、その形態も多様だった。
これはWBSCも変わらない。2008年北京五輪の韓国対キューバの決勝戦で9回裏、審判が理解できないストライクゾーンをとった例が代表的だ。当時、辺境に分類された韓国がオリンピック金メダル獲得を目前にすると、遠慮なくキューバの肩を持った。
2006年と2009年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)、2015年のプレミア12などは、最大のスポンサーである日本の機嫌を取るために、メジャーリーグ事務局とWBSCの肩入れが目立った。
韓国は国際大会をするたびに、逆境を跳ね返して結果を残した。それが世界を驚かせた理由であり、時間が経つにつれてさらに激しい抵抗に悩まされている理由だ。
世界のレベルに成長したフェンシングやアーチェリー、射撃などの競技は、韓国に対する牽制が非常に激しい。韓国の優勝を阻止するために競技方式を変更することもいとわない。テコンドーも同じだ。
表面的な理由は、「戦力の多様化」。特定の国が独占する競技は興味が半減されるので、複数の国が順番に成績を出せるようにという主張だ。
しかしその内実をのぞいてみると、莫大な資本投資が行われていたり、いわゆる宗主国のプライドを守るためだったりと、思惑が見える。投資をしても見返りがなければ、お金を出す理由は消える。スポーツは資本戦争と変わりがなく、スポンサーがいなければ国際大会を開催することが難しい。資本家の顔色を見ざるを得ないという意味だ。
韓国はスポーツへの投資が弱いかわりに、「成績だけ出せばいい」という認識を持っている。野球も同じだ。度重なる横暴に対しても「実力で飛び超えればいい」と考え、実際に何度もそうしてきた。
しかし根本的な問題を解決できない場合、国際社会における地位を失う可能性もある。韓国野球委員会(KBO)チョン・ウンチャン総裁が熱心に働きかけなければならない理由だ。
ひとまず今回の“疑惑の判定”は、WBSCに厳重に抗議しなければならない。「チームが勝ったからいい」と考えるのは選手団の論理であり、「不利益を受けた」という疑いがかかる状況に対応するのはコミッショナーの義務だ。
またプレミア12に韓国が精鋭メンバーを派遣しなければ、大会の興行に悪影響があるという点も強調しなければならないだろう。どうせ日韓戦が行われなければ、幅広い日本人の興味を引くことが難しい大会だ。
また一方では、野球に対する韓国企業の投資をうながすべきである。国際大会をするたびに日本が莫大な資金を投入するため、韓国は優先順位で押さざるを得ない。認めたくはないが、現代スポーツ、特にオリンピック種目から出入りを繰り返す野球は、資本の論理に埋没されるしかない。
堂々とした国際社会の一員としての声を出すためには、いわゆる強大国がするだけの投資をしなければならない。これを誘導することもコミッショナーの義務だ。
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