最低限の目標は達成できた。
キム・ウンジュン監督率いるU-20韓国代表は5月29日(日本時間)、アルゼンチン・メンドーサのエスタディオ・マルビナス・アルヘンティナスで行われたU-20ワールドカップ・グループF第3節でU-20ガンビア代表と0-0で引き分けた。
グループステージを1勝2分の勝ち点5で終えた韓国は、首位ガンビア(勝ち点7)に次ぐ2位で決勝トーナメント進出を決めた。
他グループの結果により、試合前の時点ですでにベスト16入りが確定していた韓国は、体力温存のためガンビア戦でターンオーバーを敷いた。
1位であればグループE2位のウルグアイ、2位であればグループB2位のエクアドルと対戦する状況だったため、順位そのものに大きな意味はなかった。敢えて無理をして勝利に執着する理由もなかった。
正守護神のGKキム・ジュンホン(19、金泉尚武)が累積警告、主力センターバックのDFチェ・ソクヒョン(20、檀国大学)が前節退場によりそれぞれ欠場したなか、指揮官は先発ラインナップに大きな変化を加えた。
最前線は中央に主力ストライカーのFWイ・ヨンジュン(20、金泉尚武)を据え、ウィングにFWカン・ソンジン(20、FCソウル)とFWイ・ジハン(20、フライブルク)を起用。中盤はMFイ・スンウォン(20、江原FC)、MFパク・ヒョンビン(20、仁川ユナイテッド)、DFイ・チャンウク(20、慶南FC)の3枚で構成した。
最終ラインはDFキム・ジス(19、城南FC)とDFファン・インテク(20、ソウルイーランドFC)がセンターバックのコンビを組み、サイドバックはDFチョ・ヨングァン(19、FCソウル)、DFチェ・イェフン(19、釜山アイパーク)が務めた。
また、キム・ジュンホンの代わりにGKムン・ヒョンホ(20、忠南牙山FC)がゴールマウスを守った。これまでの2試合で先発出場がなかった選手のほとんどがベストイレブンに名を連ねた。
キム監督は適切な交代を通じて選手の体力を按配するとともに、試合感覚も高めた。
後半開始と同時にイ・スンウォンを下げ、MFカン・サンユン(18、全北現代モータース)を投入した。主力同士の交代だった。
また、前線の主力であるFWペ・ジュンホ(19、大田ハナシチズン)、FWキム・ヨンハク(20、ポルティモネンセ)を後半13分より投入し、アディショナルタイム含め約40分近くを消化させた。FWイ・スンジュン(18、FCソウル)も同26分に投入させるなど、最大限多くの選手を活用した。
試合でも韓国は慎重なゲームコントロールに徹した。ガンビアに敗れた場合、グループ3位となって決勝トーナメント1回戦でブラジルと対戦する可能性もあっただけに、まずは負けないことが一番重要だったからだ。直ちに次の試合の準備をしなければならない状況で、当然選択できるオプションだった。
相手のガンビアの姿勢もさほど変わらなかった。最終ラインはほとんど攻撃に参加せず、攻守のバランスを取ることに注力した。引き分けでも首位突破できるガンビアにとって自然な運営だった。これが結果として、韓国にとっても悪くない結果として作用し、スコアレスドローで試合を終えた。
グループFを2位で突破した韓国は来る2日、サンティアゴ・デル・エステロのエスタディオ・ウニコ・マドレデ・シウダデスでエクアドルとの決勝トーナメント1回戦を戦う。なお、グループCのU-20日本代表は1勝2敗の3位で敗退に終わった。
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
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