韓国人選手が所属するナポリ(イタリア)とマジョルカ(スペイン)による韓国での親善試合2連戦が取り消しとなった。
韓国サッカー協会(KFA)は5月25日、ナポリとマジョルカの韓国国内での親善試合を企画していた「STADIUM X」と「UNTOUCHABLE SPORTS GROUP(USG)」のプロモーター2社に対し、親善試合開催不許可を通知した。
両社は当初、来る6月8日にソウルワールドカップ競技場で第1戦、10日に高陽(コヤン)総合運動場で第2戦という形式で、ナポリ対マジョルカの2連戦を準備していた。
ナポリには韓国代表DFキム・ミンジェ(26)、マジョルカには同代表MFイ・ガンイン(22)が所属している。
しかし、第2戦が行われる6月10日にKリーグ1(1部)3試合、Kリーグ2(2部)3試合と1・2部いずれも試合が予定されていたため、Kリーグを管轄する韓国プロサッカー連盟が反対の意志を示し、今月19日に第2戦の方が先に中止となった。
その後、KFAはプロモーター2社に対し、第1戦のみ開催する意思があるのか返信を要請。海外チームの訪韓試合など、大きなイベントを企画できる財政的余力があるのか証明してほしいという“条件”をかけた。
これは4年前の2019年7月、ユベントス(イタリア)が訪韓した際に発生した“ロナウド欠場騒動”のようなトラブルを未然に防止するための措置だった。
KFAは2社に対し、△数十億ウォン相当の預り金を預けるか、△第1戦予想収益の10%に相当する8億ウォン(日本円=約8000万円)ともに選手欠場など予期せぬ事態に備えた金銭的補償方法と関連した特約書(保険証書)提出を要求した。
KFAは25日午前までに関連書類を受け取ることにしていたが、連絡は来なかった。午後になっても、条件を満たすような返事はもらえなかった。
結局、KFAはプロモーター側にナポリとマジョルカの訪韓が難しいという意志を伝え、最終的に親善試合開催を取り消しとした。
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
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