「コンテ監督に申し訳ない。幸せな旅だったのに」
サッカー韓国代表キャプテンのソン・フンミン(30、トッテナム)が、所属クラブの監督から退いたアントニオ・コンテについて言及した。
ソン・フンミンは3月28日、ソウルW杯競技場で行われたウルグアイ戦(1-2)後、ミックスゾーンに姿を現した。「コンテ監督は世界的な名将だ。私はとても幸せな旅路だった」とし、「他の選手はどう思うか分からないが、選手として申し訳ない。もっと良い結果を出すべきだった。監督が責任を取って出て行ったことに私も責任感を感じる」と話した。
トッテナムはウルグアイ戦前日の27日、コンテ監督と相互合意で契約解除をしたと明らかにした。トッテナムは今季開幕前、リシャルリソン(25)、イヴァン・ペリシッチ(34)など多くの選手を補強したが、チャンピオンズリーグ、カップ戦ともに脱落。
残りの目標であるリーグ4位入りもギリギリの状況だ。トッテナムは4位(勝ち点49)だが、5位のニューカッスル(勝ち点47)が2試合少ないことから危ぶまれている。
コンテ監督は19日のサウサンプトン戦を3-3で引き分けたあと、「利己的な選手たちがいる。互いを助けようとせず、気を遣わない選手たちがいる」と選手たちを批判したが、結果的にクラブとの信頼が崩れたことによって退くこととなった。
なおソン・フンミンはミックスゾーンでコンテの話が出た際、3秒ほど黙ってしまった。昨シーズン、プレミア得点王に輝いた彼は今季、リーグ6ゴールにとどまっている。
ソン・フンミンは、「コンテ監督はとても良い能力を持っている。他の経歴を通じて良い成果を出すと思う」とし、明るい未来を祈った。
皮肉な話だが、ソン・フンミン自身は今回の代表期間で上向きになった。攻撃的なサッカーを予告したクリンスマン監督は、24日のコロンビア戦、ウルグアイ戦で彼を2列目中央に配し、自由な役割を与えたことが功を奏したようだ。
コロンビア戦では攻撃を支配し、フリーキックを含む2ゴールで本来の価値を示した彼は、ウルグアイ戦でも攻撃陣に活力を吹き込んだ。
今回の2連戦は勝利こそなかったものの、クリンスマンはソン・フンミンが才能を遺憾なく発揮できるきっかけを作ったといえる。
ソン・フンミンは「招集期間は良い雰囲気で練習したが、結果はとても残念だ。私たちがどれだけうまくやっても、面白くやっても、勝負は結果が重要だ。残念な雰囲気だ」と話す。
そして代表でフリーロールの役割を果たすことになったことについては、「チームをどう助けるか考えている。我々はいつもボール保持するチームではない。そのため、どこで早く受けるかを考える。相手を崩す役割を果たそうとし、スペースへの走り込みも頑張ろうと思う」と述べた。
また同日、2列目でコンビを組んだイ・ガンイン(22、マジョルカ)については、「良い試合をした。ガンインもこれからは多くの責任感を感じなければならないだろう。代表では、時間が経てば経つほど中心的な役割を果たさなければならない」とし、「ガンインもビッグリーグでプレーするのではないか。今日の試合でさらに発展することを願う」と激励した。
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
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◇ソン・フンミン プロフィール
1992年7月8日生まれ。韓国・江原道出身。身長183cm。大韓民国のサッカー選手で、サッカー大韓民国代表キャプテン。小学校と中学校ではサッカー部に所属せず、韓国代表経験のある父ソン・ウンジョン氏から直接指導を受けていた。2010年にドイツ・ブンデスリーガのハンブルガーSVでプロデビュー。その後、2013年に移籍したバイエル・レバークーゼンで2年連続二桁ゴールを披露し、2015年にプレミアリーグのトッテナム・ホットスパーへと移籍。愛称は“Sonny(ソニー)”。
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