この試合、阪神は3回裏の攻撃で2点を先制したものの、直後の4回表の1失点、5回表の3失点で瓦解していた。
韓国は5回表、下位打線の7番チェ・ジョン(36、SSGランダース)の安打後、ヤン・ウィジ(35、斗山ベアーズ)がバスターを成功させ無死一三塁に。カン・ベクホ(23、KTウィズ)が右前適時打で続くと、阪神ベンチは戸惑う様子を見せていた。
あっという間に流れを奪われ、逆転を許す過程で阪神の選手たちは頭を下げ続けた。計画になかったことが起きると、頭の中が真っ白になるという日本の特性は、数多くのメジャーリーガーを輩出しても変わらなかったという話だ。
反面、韓国代表には流れを導く選手が多い。
相手の力を逆に利用する老獪さ、突発的な状況に対応する創意力は、WBC出場国の中でもトップクラスだ。
またオーストラリア戦で一勝目を挙げることができれば、“負けても進出できる”と開き直った状態で戦える。
野球の醍醐味の一つは“ジャイアントキリング”だろう。韓国はこれまで、アンダードッグの時に世界を驚かせてきたことを思い出すべきだ。
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
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