一部のファンは大谷の名前を連呼し、大勢の観客は食い入るように動画を撮っている。大谷の一挙手一投足すべてを逃さないという力強い意志すら感じられた。この日、会場に訪れたファンのほとんどが、着ていたユニホームに大谷の名前を刻んでいた。
大谷の観客の期待に応えるかのように怪力を誇示し、球を打つごとにホームランショーを繰り広げた。球が大きな放物線を描いて飛ぶたびに、日本の観客たちは歓呼と拍手を惜しみなく送った。バッティングが終わるとそれ以上の拍手喝采が場内を包んだ。
大谷はその後、さらに3回打席に入り、3～4球を打って練習を終えた。
大谷は名実ともに日本の野球アイコンであり、日本を超えて世界のアイコンでもある。投打を兼ねる“二刀流”として非常に有名だ。投手としても打者としても成功した。
2021年にはア・リーグMVPにも満場一致で選ばれた。2022年にはベーブ・ルース以後104年ぶりの「二桁勝利＆二桁本塁打」、さらにはメジャー史上初の「15勝＆30本塁打」及び「規定イニング＆規定打席同時達成」といった大記録を達成した。
（構成＝ピッチコミュニケーションズ）
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